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与論島の旅への想いと友人と感謝の気持ち

与論島という島に行った。
与論島の楽しい日々や素晴らしさは先日あげた記事に全てを捧げたので良かったらそちらも見てほしい。

その島は与論島という。

今回は何故僕が与論島へ行ったのか。
その想いと僕の友人の話をしたい。
文字だけで綴るにしては少し長くなってしまったけれど、最後まで読んでくれるとうれしい。

また、今回はなんとなく固有名詞はさけることにした。そのため少し読みづらい部分があることを先に謝罪しておく。

前置き。
僕は配信頻度はかなり低いものの、 stand.fmというアプリで配信をしている。
大好きな人がそのアプリで以前までエレクトーン演奏やその練習をLIVE配信していた。
その配信で同じく配信を聴きにきていた与論島在住の人と出会った。
その人は現在Youtubeで与論島の素晴らしさを伝える動画を配信していて、その姿に僕は感銘を受けた。
その人は与論島で焼肉屋さんを経営している。
決して密なやり取りがあったわけでも、特別仲の良かったわけではなく、共通点と言えば何人かの同じ配信者が好きってことぐらいだった。
色々な人とのやり取りを通してその人の人柄の良さや優しさがとても伝わってきた。
これが今回の前置きとなる。


あれは1月の終わりか2月の始め頃のことだったと思う。少し記憶が曖昧。
僕が会社の同期に一言。
「与論島に行きたい。」と言った。
実はこの一言には僕の想いがかなり詰まっていた。
するとその同期は
「いいですよ。行きますか。」
と軽く言ってくれた。

僕は与論島の良さや自分の店の良さ、そして自分の友人について熱い想いを語っているその与論島在住の人が好きで、コロナが収束したら与論島に沢山の人が来てくれますようにと願いを込めて頑張っているYoutube動画にどうしても僕なりのエールを送りたかった。
考えに考えた結果、まず与論島に行こう、となった。
今の日本の状況を考えるとあまり褒められた行動ではないことは十分に理解している。
しかし、どうしても行きたくなってしまった。
理屈では語れないことが僕にはたまにある。
もちろん動画を見て純粋に与論島に行きたいと思ったのは言うまでもない。

コロナの影響で飲食店を営む人たちがとても厳しい状況にあることを僕は知っている。
そんな状況下でも負けることなく色々努力しまくり頑張りまくり楽しみまくっているその人に、僕はどうしても1秒でも早く、僕みたいなやつがいるよ、Youtubeに影響を受けてここまで来ちゃうやつがいるよと伝えたかった。
エゴでも自己満足でも、なんでもいい。

この想いを素直にその同期に伝えた。
「行きましょう。そらぁ行かないと。」
そう言ってくれた。
軽く微笑むと、にしゃっと笑ってくれた。
コロナの影響で自粛ムードのこの世の中。
僕の職場も例外ではなく、外出自粛を要請している。特に県外、そしてコロナの発生率が高い地域に行くには理由の提出や10日間の強制自宅待機などがあったりする。そんな空気の中、一緒に共犯者になってくれた。

旅行に行くには1つだけ問題があった。
それはお金。この話は何というか、不幸の押し売りのような伝わり方をどうしてもしてしまうため出来れば書きたくなかったが、その同期への感謝の気持ちを綴るうえでどうしても外せないエピソードなので書くことにした。
色々訳があって今の僕にはお金がない。
また、3月に大切なイベントがあって、そこに費やしたかった。
そこで僕は、旅行に行く日を4月に設定した。
そして、お金を使ってしまわないようにその同期に当日使用するお金も含めて旅行代金を全て先に手渡した。
その同期は僕の事情を知ってくれているので、何も言わずにお金を受けとってくれた。
これが僕にとってはとても嬉しかった。
普通、お金を預かるのは少しなんというか躊躇いなどがでたりする。
その同期も性格上そういったお金に関しては敏感なところがある。
それをすっと受け取ってくれた。
それはつまり僕の想いを理解してくれていたからだと思う。
それから何とか頑張って3月を迎えて、3月を乗り切って4月を迎えた。

旅行の日を迎えるまでにその同期は自らの意思でYoutubeまで視聴してくれて、嬉しかった。

旅行当日を迎えて、僕は少し緊張していた。
それは人と一緒に旅行するという行為が、心の病気をしてから初めてだったからだ。もちろんその同期と一緒に何日も過ごすというのも初めてだった。

緊張しながら合流して旅行が始まった。
目的地までの移動時間、色々話をした。
旅行のことや昔の思い出や今の仕事のこと、その同期は結婚しているので家庭の話なんかもした。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうと言うが、本当にその通りだと思った。
気づいたら目的地に到着していた。
最初の30分ほどは、あれほど行きたいと恋焦がれた場所に今自分が居るという実感が無かったほどだ。

与論島に到着してから夕方までの時間もあっという間だった。

そして、その日の夜。
僕は念願の焼肉屋さんに行くことができた。
与論島在住のその人には事前に何も伝えずに来たため、最初は普通にお客さんとして入店した。
この何も伝えずにというのも僕の気にしすぎな性格が出ている。僕なんかが行きます!と声をあげていいのか、仲の良い人達が沢山楽しみにしているなか、僕が先に行っていいのか、考えすぎてしまう。本当に考えすぎてしまうのだ。
それはさておき、僕は入店してからも僕が僕であることを伝えるのをためらっていた。
その間ずっとその同期は大丈夫です、早よ言いましょって励ましてくれていた。
もじもじしていたら、与論島在住のその人の方から話しかけてくれて、僕が僕であることを勇気を出して伝えることができた。
その後もその同期が一緒に飲みましょっと与論島在住のその人を誘ってくれたり、色々フォローしてくれたお陰で情けない僕はその人に自分の想いをしっかり伝えることが出来た。
とても楽しい時間だった。
与論島在住のその人は、僕が感じていた通りの優しくて、おちゃめでとっても素晴らしい人だった。
「サプライズは嬉しいけど悲しくもある。先に言ってくれたらちゃんと準備して万全にもてなす事ができるのに。せっかく来てくれるんだから楽しんでいってほしい。」
そう言われて、あぁ、やっぱりこの人は素敵だなと思った。

翌日は海に行ったり、鍾乳洞に入ったり、ヤギを抱いたり、星空を眺めたりした。

最終日、与論島在住のその人がせっかく来てくれたので一緒にご飯を食べて見送りをしたいと言ってくれた。本当に忙しい中、僕たちのために時間を使ってくれて、誘ってくれたことがめちゃくちゃ嬉しかった。
その食事のとき、僕と与論島在住のその人が2人にしかわからないstand.fmや動画の話などをしている間も、その同期はニコニコしながら話にあいづちをうってくれていた。
「そりゃもう今回の旅はユキヒロさんが主役なんだから、僕がしゃしゃりでる必要ないんですよ。」食事が終わって与論島在住のその人と一度別れた後、その同期はそう言って、またにしゃっと笑った。

与論島在住のその人は見送りの最後の1秒まで素敵な人だった。本当に素敵な人だった。

そして、僕とその同期は与論島をあとにした。

タイトルにある友人とは紛れもなくこの同期のことだ。
今回の旅を通じて、この同期はただの同期ではなく、僕の大切な友人になっていた。
心の底から感謝でいっぱいになる。
この友人が一緒に居てくれていなかったら、僕は自分の想いを伝えることすら出来なかったかもしれない。

一緒に笑って、一緒にイライラして、一緒に食べて、一緒に寝て、一緒に癒された。

この友人が1月か2月に僕の差し出したお金を何も言わずにそっと受け取ってくれていなければ、今回の旅は実現していなかったかもしれない。

僕の人生においてこの旅はとても大きな意味を持つものとなった。
心の病から立ち直り、そして人の優しさに触れた。

与論島在住のその人にエールを送るつもりで行ったその先で、僕はその人から沢山の優しさをもらった。

与論島というその島にも、不思議な魅力が沢山つまっていた。

一般的な価値観で例えるならば、決して華やかではない僕の人生だけれど、僕の人生を語る上でこの旅の思い出はいつまでも輝き続ける。
あのため息さえも忘れてしまいそうになる星空のように。

与論島に、
ありがとう。

与論島在住のその人に、
心からありがとう。

一緒に行ってくれた友人に、
素直にありがとう。

全ての始まりとなる、
出会いをくれたエレクトーン配信者に、
いつもありがとう。

この世界は繋がって、見えないところで流れてる。

与論島の海に囲まれた島に寝そべって空を見上げたとき。
久しぶりに、本当に久しぶりに自然と体がこう叫んでた。

生きてて良かったって。

おしまい

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