相手を見て態度を変えること 〜誠実・敬意・愛情
日頃の仕事の中で、社内・社外といろいろな立場・役割・キャラクターのひとたちと接する機会が多い。
先日、相手を見て態度を変える人を見かけた。
わかりやすく立場を利用した横柄で人を蔑んだ態度だった。
私自身、よくいえば裏表がなくて情熱的。
悪くいえば人のことよりも自分優先で、相手をよく見ず、自己主張が激しいので相手と言い争ったりすることも多い。
でも、20代の頃からやっていることがひとつだけある。
それは最初にいろいろな相手と接する時、その人の年齢・役職・見た目・生い立ちなどなど、表面的な情報を全部とっぱらって「小学生時代にもどって同じクラスになったら、そいつとどんな関係になるのかなぁ・・・」と、その相手との関係を想像することだ。
友達になりたい、なりたくない。声をかける、無視する。すきになる、きらいになる。いじめる、いじめられる。利用する、利用される。・・・
直感と感情だけでいろんなことを想像しながら、その人の丸裸な性格の部分を理解しようとする。
チームで一緒に働いたり、お客様として接したり、パートナー様としてビジネスで協働したりする時に、なるべく相性のよいひととコミュニケーションを密に取るようにしている。
相手を見て態度を変える。
そのこと自体は間違ったことではないし、むしろ必要なことだ。
色々な立場や役割もあるし、目上の人を敬ったり、年下や同い年の人にいつまでも敬語を使うのも逆におかしい。
人と人が協力して何かをする時には、本音を語りながら、お互いが気持ちよくコミュニケーションするために”態度”を変えることは重要なこと。
間違った”態度”の変え方もあると思う。
相手を見て、自分よりも立場が弱いと思ったら偉そうになったり
自分のことは棚に上げ、相手を能力がないと馬鹿にして人を蔑んだり
その逆で、立場が上の人には従順な仮面をかぶって接したり
自分よりも能力があるひとに迎合して、それを利己的に利用しようとしたり。
そのような人は、本当の自分で接することをしていないのだと思う。
”本性をあらわす”という言葉があるけれど
その本性は、その人の本当の自分なのだろうか?
相手や自分の役職や地位や立場しか考えていない。
自分の本音を全部仮面で隠し、悪い意味で気を遣って相手を見てその仮面を使い分ける。そして、本当の自分を出せないことの溜まったストレスを、自分より弱いと感じた人にぶつける。
結果、本当の自分が一番悲しんでいることのように思える。
心が貧しくなるし、アイデンティティが弱くなる。
自分でも自分のことが嫌いになり、誰からも慕われなくなる。
相手を見て態度を変える。
その時には、”本当の自分”が土台となっていないといけない。
誠実、敬意、愛情
誠実であること。
相手を敬う気持ちを持つこと。
モノのように扱わず、ヒトとして心からの愛情を注ぐこと。
そして自分に正直に
いつも本音で語り合える人たちをしっかりと見極めていきたいと思った。
©️Mahalopine
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