京の夜に魅せられて
年末の京都小旅行。
仕事関係のお付き合いの方々とご一緒させていただき、プライベート旅行では絶対にいけないような地元の方々が愛されているお店に連れていっていただいた。
祇園の料亭。もちろん一見さんお断りなんだろう。
そんな中で、予約をとるのもすごく大変な人気のお店だそうだ。
女将さんが常連さんに一年のお礼のご挨拶で声がけされている。
「ほんまにもう、さむなってかなわんなぁ。」
外は雪がちらちらとまっていたから、掘り炬燵の席に座ったとき、
床暖房になっている畳があったかくて心地よかった。
「この畳あったかくていいですねぇ」
「そうやろう、全部に床暖房いれたんよ」
あったかい畳に感動して声をかけると、愛想よく女将さんが話してくれた。
居心地のいい店内の雰囲気は、そんなちょっとした会話からうまれる。
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さっそく乾杯して、2021年の納会の開始。
つぎつぎと運ばれてくるこのお店のオリジナル京料理は、どれもこれも地元の方も自慢する絶品ばかり。このお店は、まわりのお店で料理人をしている人達も通うという老舗名店だそうだ。
絶妙な出汁の味わい、ほんわりとやさしい京都風の味付けが、素材の旨さをひきたてる。どれもこれも、アイデアあふれる創作料理でクオリティが高かった。
なかでもびっくりしたのは下の写真にある、白い串の焼き物。
口に入れて食べた瞬間、ジューシーで芳醇な味わいが拡がって、超やわらかい新鮮なホタテのような食感と味わい・・? でも何か違うような・・
聞いてみてびっくりしたが、実はこれはキノコのエリンギを太くきって刺して味付けして焼いたものだそうだ。あまりにもおいしすぎて完全に騙されてしまったが、こんなおいしいキノコ料理ははじめてだったので不思議な感覚になった。
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極上の空間で、おいしい料理とお酒。
はじめての人とも、自然と談笑が盛り上がった。お仕事の話、皆さんの人柄に触れて、最高に楽しい時間を過ごさせていただいた。
「良いお年をお迎えください〜」
元気よくご挨拶をして外にでると
情緒深い祇園の街並みが心に染み入った。
2021年の皆様とのご縁にあらためて感謝。
まだまだ落ち着かない世の中だけれど
気持ちはゆったりと構えて、良質な信頼を来年もつくってゆきたい。
©️Mahalopine
記事執筆のための、いろいろな本の購入費用として活用させていただきます!