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「テーゼ」があっての「アンチテーゼ」

先日、WEB会議でお客様がボソリとおっしゃった表現が、妙に頭に残った。

「けっこう議論が盛り上がったりすると、アンチテーゼな意見が多くなったりと・・課題も多いです。」

アンチテーゼ・・・

さらりとビジネス会話で出されたのがかっこよかったこともありますが、ちょっと深掘りしてみたくなりました。


「アンチテーゼ」ってなんだっけ?

まずは「テーゼ」の意味からおさらい。哲学っぽいので少し難しいですが、ある主張に対する肯定的な主張や意見という意味があります。

These テーゼ(ドイツ語)
1.定立。(初めに)立てられた命題。正・反・合の、正。
2.綱領。
ある問題について提出された命題。提議。主張。

よくよく考えてみると、この言葉をよく聞いたのがエヴァの主題歌の「残酷な天使のテーゼ」だったな、と。
残酷な天使が、肯定的な主張をしてるのか・・さすが、エヴァは意味深な言葉をつかってますね〜。


ということで、テーゼをアンチすることが、アンチテーゼということになります。肯定的な主張はあるけれど、そうじゃない主張もあるよ!という意味ですね。

アンチテーゼ(独: Antithese, 英: antithesis)とは、ある理論・主張を否定するために提出される反対の理論・主張である。
(Wikipediaより引用)


なんにでも「アンチテーゼ」なことをいう人達

ここであらためて思ったのですが、会議などで、何にでも「アンチテーゼ」なことを言う人達って結構いるような・・・

テーゼ(肯定的な主張)があって、アンチテーゼ(その主張を否定する主張)なので、議論をする上では大切なことですが、そればかりになると単なるネガティブな議論になってしまいます。

内容にもよるでしょうが、まずはテーゼがしっかりとしていないと、「アンチテーゼ祭り」になって建設的な結果にはならないのでしょうね。

また会議で、肯定的な主張が出る前から、否定的な意見ばかりいうのは論外ですよね。これは「アンチテーゼ」でもなんでもない、ただの「アンチ」ですので・・・
ちなみにネットでよく使われる「アンチ」という言葉は「アンチテーゼ」から来ているという説もあるみたいです。

自分もただの「アンチ」にならないように、気をつけないといけないな〜と思いました。


©️Mahalopine


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