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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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#考えたこと

【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

小さな診療所

週末から少し喉の奥に違和感があって、なんとなく嫌な感覚を感じていた。 で、少し熱っぽいな〜と測ってみると37.8度・・・ これは・・・まさかの・・・と心配になって、近くの内科の小さな診療所にすぐにいくことにした。 お昼の12時45分が受付終了ということもあって、駆け込みできている人たちがたくさんいる。 待合室の席も、ほぼいっぱいで、入り口の近くのパイプ椅子に腰掛けて診察を待つ──。 マスクをして具合の悪そうに俯く人、咳き込んでる人も多いな。 みんな風邪なのか、なんの病気なの

【エッセイ】願いごと

どれだけ頑張っても どれだけお祈りしても どれだけ願っても叶わないことはある。 世の中、ほとんどがそうじゃないかと思う。 願いごとは自己中心的だ 過信でない自信であっても 何かを実現するために行動し 人と協力してチャレンジしても 何らかの自分の欲望のためでしかない。 僕は人を応援することが苦手な人間だ 小さい頃からスポーツでも応援するより 自分がプレイヤーになって 勝負することしか眼中になくて いまで言う「推し活」のような感覚はないのが正直なところ。 でも、 限りある

【エッセイ】純粋な心

朝早く目が覚めた さっきまで夢の中にいた自分から いま生きている世界にもどり もう少し眠ろうか、と思いながら 意識が目覚めてきたから そっと起きて動きだす。 窓を開けてベランダに出てみると 昨日の雨はあがって 少し涼しい風が吹いている 今日はお休みをもらっているから 少し仕事のアポイントが気になって PCのメールで何通か返信を書きながら 少し早い時間だけれど送信してみる 日々の繁雑な気持ちが少し落ち着いて 新しい一日をはじめる心の準備をする。 昨日あった出来事。 一緒

【エッセイ】人事発令の季節に想うこと

6月17日。 ちょうど7月まで2週間になり、出向元の会社でも人事発令があった。 1年前の5月から新しい環境になり、丸っと1年ちょいも経つと、すっかり親元会社のイベントも懐かしい感覚になる。 この一年間はというと、僕にとって人生初めての経験となる、ほぼ転職に近い職種の違った仕事に従事している。 いままでは部署が変わったり、支店に行ったり、グループ会社に行ったりが自分にとって”異動”だったけれど、今回は仕事内容だけでなく、肩書きや連絡先やらメアド、上司や同僚までもが全く新しい違

【エッセイ】仕事の価値観

今年のゴールデンウィークは少し短めで、正味、今日から落ち着いてはじまったという感じだ。 仕事の関係もあったから、 5月1日はクールビズの取材対応、3日にはラジオ出演と、イベントがポツポツとはいっていた。 環境系の仕事になってから、ずっと感じていることは、休日のイベント対応が多いということ。 特に今のように官公庁の立場になると、「消費者・国民の暮らしを新しく豊かに!」とか、かなりでかくて広いことを行っている手前、至る所で行われる家族向けのイベントなどが対象になってくる。 これ

信念

自分が自信を持ち、思いを持ってやっていること。 相手やまわりにとって どこまでわかってもらえているんだろう─── ほとんどは、見向きもされず、気づかれもしない。 かといって、 アピールして承認欲求を満たても意味もなく、 自分のためにと思っても、自己満足にしかならない。 ひとはひと、自分は自分なのか─── 他人のためにと思い、取り組むことも 時には余計なおせっかいになっていたり、 手取り足取り世話することも その人の成長に繋がらなかったり、 自分の思いをむき出しにする

【エッセイ】背筋を伸ばして

四月も三週目になった、 新年度の始めは、やっぱり一日一日が長く感じるものだなぁ、 と思いながら、 朝の通勤のいつもの道を、少しゆっくりと歩く。 サクラの花びらも、もうほんの少ししか残ってなくて、 その分、春の息吹に誘われて出てきた若い緑の葉っぱが鮮やかに生き生きして見える。 ──────────── ──先週の日曜日、近所のいきつけの焼肉店に、家族と親友3年ぶりくらいに予約して訪問した。 僕は他の仕事の関係でちょくちょく利用してるママとの会話が楽しいお店。この辺りに引

今週は少し長く感じるな🌸

今年の四月は月曜日からはじまり。 新しい年度になり、うちの職場では半分以上のひとが入れ替わり、新しいひとが10名以上着任した。 なんだか別の職場にきたみたいな不思議な雰囲気。 残った数少ない方になった僕も、今月末でまるっと一年となる。先週まで、まだまだ新人のように思っていたのに、急に周りからベテラン扱いされると、調子にのって先輩面してしゃべっている自分がいたりして、面白いなと感じていたり。 三日目の今日は、まだまだ業務説明もはじまったばかりの段階で、新人の人たちは様子見しな

【エッセイ】いろんな町の空気を吸い込んで

いろんな町の空気を吸い込んで いろんな町のいろんな人たちと出会い いろんな話に耳を傾ける そこにはたくさんのストーリーがあって その人の今まで生きてきた人生のシーンが いろんな場所に息づいている ある地方の町の再開発プロジェクトで 数年前まで動物園があった場所を訪れた すごく広い敷地は人も動物もいなくなってから放置されてきたから だんだん自然の環境に戻ってきていた 所々にいろんなオブジェや遊具が草木に混じって埋もれていたり 小さい頃からこの辺りで育った方々と一緒に歩いて

もっと・・・

何かできることはないのか 何かもっと、大切なひとを支えるためにしてあげられることは 自分はひとのために変わってこれたんだろうか ひとに自分の知識や経験を押し付けているだけで ひとを変えようとしているだけじゃないか 溢れる思いと感情で 必死になっている自分と向き合ってみると 余裕がなくなっていて 全く逆のロジカルなことを並べ立てて なんとか自分を納得させているだけで かといって 黙って賢者のようにふるまうこともできず 溢れる思いと感情にまかせて ふるまうほど若くない 自

新年の始まりに

1月4日になった。今年は年始にもお休みをいただいたので、長めのお休みになっているが、三が日が終わると周りの空気も少し変わり世の中が動き出している感じがしてくる。 今年はまだ3日しか経っていないのにいろいろな出来事が起こっている。 元旦から能登半島地震、立て続けに日航機炎上事故。 私のように地元に帰省してゆっくりとしていた方も多かっただろう。その実家が脆くも崩れ去った映像がテレビに流れる。耐震対策、防火対策、防災の大切さ、自治体の支援のあり方・・・いろいろな正論と現実の課題が

一日の終わりに

スケジュールがみっちりと詰まった一日が終わった。 18時過ぎ、一息ついて読書でもしようかな・・・とカフェにふらりと立ち寄った。ホットコーヒーを片手に席について本とノートを出す。 と、メールが少し気になってしまい、ついついPCを開いてしまった。 こんなことをしてしまうとせっかくの休憩も台無しで、メールに返信したりと、また頭は仕事モードになってしまった。 そんなこんなで──細分化された時間のスイッチをこまめにオンオフ意識しないと、いつまでたっても心は休めない状態。 今日1日

九月の御製からのインサイト

千早ぶるかみの力によりてこそ われをたすくる人もいでけれ 靖国神社の九月の御製。 明治44年は西暦1950年、73年前に詠まれたものでした。 現代に置き換えると「千早ぶる」力というものは いったい何なのだろう、とふと考えました。 科学やテクノロジーは私たちに大きな力を 与えてくれていることに間違いはありません。 リーダーシップやマネジメントも ひとを惹き付けたり、チームで動くために必要な仕組みだったりします。 それらがあった上で いまの世の中があるんだとすると 平和な世