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ユキピックアップ

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感動したもの、ハッと気付かされたものなどなど、後で読み返したくなる記事をピックアップさせていただきます! みなさまの素晴らしい記事、文章、言葉、思想に触れて、気づき、着想や考えを…
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#小説

ももまろ 「書くこと」の本質

 シロクマ文芸部や毎週ショートショートnoteへは メンバーシップに加入している件もあるが、 …

絶対に言わないでね

日曜日はウキウキでコストコに行く。 コストコが一番、人参とオイコスが安い。 わたしにとっ…

人間関係と自己探求の狭間で

わたしは挫けながら生きている ビジネスの場では虚勢を張り、鋼のメンタルに変身する二重人格…

どこかにいる特別な人間

どこにでもいる人、個性がない人 「変わってるね」と人から言われて大喜びする人 そうだよ、わ…

気泡が立つ想いの鮮度

人間関係は、炭酸飲料のようだ 「三ツ矢サイダーを飲みたい」と思う瞬間 味や香り、喉越しの…

暴れ風鈴とうちの母

風鈴と台風の相性はよろしくない いつだったか、隣家の風鈴が激しく鳴っていた 夜になっても不安を煽るように鳴りまくる いい加減、昼間から鳴っているので外せばいいのに でも風鈴の音がうるさいと隣家へ電話する勇気がなかった 「お母さん、隣の人って煩くないんかね?」 リビングで呑気に新聞を読む母へ問いかけた 母は老眼鏡をずらしながら 「気にならないんじゃないの?」 「お母さんは気にならんの?」 母はぽやんとした表情で 「暴れ風鈴は台風が来たって感じじゃない」 暴れ風鈴?

カピカピになるかき氷

かき氷は広島そごうにあった甘味処『駿河屋』の 『氷富士』が一番美味しかった わたしが中高…

拝啓 みすぼらしい自分へ

手紙には、マスキングテープやイラストを添え 短い言葉を並べていた 2年前ぐらいを境に手紙…

新お化け評論家・ももまろ

夜のトイレは怖いと耳にする。 何がどう怖いのか聞いてみると、少ない人数のほぼ全員が「お化…

ペトリコールの共鳴【あとがき】

『あとがき』を初めて書く。 これが読まれているのは、 まだ見ぬ6月なんだと感慨深い。 日…

暑さが胸に刺さる

炎天下に溶けゆく影 猛暑が肌に刺さる 浜辺で聞こえる子どもたちの笑い声 夏ならではが 気持…

5月は、うさまろと散歩

5月は、うさまろと散歩 青空は 天宮から降り注ぐ恵みだね 心地良い風が今日を包む 爽やか…

短編: 夢と現実の不安定さ

春の夢。 私が目覚めると笹の茂る中に無造作な形で横たわっていました。 これは夢だと頬に手をやると太い筒のような爪。 立ち上がっても四つん這い。両腕から下を覗き込むとフカフカのしっぽが目に入ります。 リスに化けている…… 「ここはどこ?」考える間もなく不穏な獣の鳴き声はけたたましく林を裂き、やがて銃声が轟きます。 「今はまだ猟期なのね」 私は人間であり、これは夢なのだと笹の茂みに座っていると、 「リス鍋は美味いぞ。マンガで見たんだ」男達の声が近くなります。 茂みを割って