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オジサンたちの、仕事や文化について真面目に語り合うのはみっともないという風習が嫌い

私はもう、ニアカン(2024年時)ですので、オジサンを超えてジジイですが、この記事のタイトルのような輩が大嫌いです。

私が若い頃オジサンたちは

「後進や部外者からの真面目な質問を茶化したり馬鹿にして心理的優位に立とうとする」

「真剣さや真面目さを人前でひけらかすのはみっともない事と、いつもふざけた態度を取る。遊び人的にふるまう」

・・・というタイプが多く、本当にウンザリしたものです。

結局そういうオジサンたちは

「本気出せば実はスゴイというポーズを取っているだけで、現状の知識や技術や実績もたいした事はなく、加えて本気のチャレンジもした事が無い人たち」

「自分オリジナルのものは何も持っていない」

・・・という人が殆どだったので、私は基本的に年長者に期待をしないようになりました。

そういうダメオジサンたちは、創作で生きていこうと独立した、まだ若かった私に向かって

「オレもお前みたいに威勢の良い時期があったよ。だけどな、世の中、自分の思うようには行かないんだ。世の中は汚れているから、オレが考える純粋な芸術は汚されてしまう。だから作品作りはやめた。生活もあるしな。オレは家族を食わさなければならないから、あえて芸術を捨てて、生活のための仕事をしている。このオレでさえそうなんだから、お前なんて世の中で通用するわけが無いだろ。オレから見たらお前なんて才能無いよ。悪いこと言わないから創作で生きるなんてやめておけ」

・・・なんてありがたいアドバイスを下さる方が実に多かったですね。

オジサンたちは実はテンプレートを持っているのではないかと言うぐらいに、皆同じ調子だったのは面白く思いました。最初は不快でしたがあまりに皆同じ事を言うので、話のバリエーションを楽しむようにしました。「お、この人はこのパターンか。笑」みたいな感じで…

後からそういうタイプは「色々言い訳して結局勝負して来なかった量産型オジサン」だと理解しました…彼らは本当に何もしていないのです。

そういう事を言うオジサンたちの多くは、思い出作りとアリバイ作りのために若い頃の一時期だけ創作活動をするけども、失敗した場合は家を継げば解決という環境にあり、結局そこに収まって余裕のある暮らしをしながら、若い人たちをクサして自分を慰めている…

そのくせ、若いヤツがちょっと役に立ちそうだと思えば、その若い人たちに対して何もしていないのに「俺はあいつの師匠だ」と世の中に吹聴して回ったりします。

そういう人たちの若い頃のお作品、今もたまに制作するというお作品を拝見すると笑いをこらえるのが大変なぐらいに酷いものでした。例外なくそうでした。

業界に長年いるも、全ての発想や価値観が「過去の業界の慣習から」しか無く若手の邪魔ばかりしている人も多いですね。ポジショニングの上手さのみで今まで乗り切って来た、のらくらして、キャリアだけ長い人…大昔の知識だけで今もやっていて、昔の黄金時代…何もしないでも儲かった時代の思い出話と、現状を嘆く繰り言ばかりの人・・・

もちろん、全てのオジサンがそうだったわけではありません。物凄い人もいらっしゃいましたが、本当に極稀にしかおらず、しかもそのような凄い人は癖が強過ぎで付き合いにくい人が多かった気がします…

逆に若い人たちでも、オジサンが他人からバカにされようとやりたい事を諦めないで何度も何度もチャレンジしているのを「イイ歳して、まだあんな事してんのかよ。みっともねえ…」と嘲笑する人もいますね。

まあ、実際、年齢や時代関係なく「自分は何もしないけども、がんばってる他人を上から目線でバカにする人」が大多数なので、若い頃からそういう性質の人たちが頑張る若者たちをイジって遊ぶオジサンになっただけなのかも知れませんね…

でも、やる気みなぎる若い頃に大成功を収めたゆえに、なんともいやらしい性格のダメオジサンになる人がいますし、逆に大変な苦労の末夢破れて負のオーラを纏った呪霊オジサンになってしまった人もいるので、どちらにしてもダメオジサンは発生しますねえ・・・

また、キチンと調査もせず、思いつきの的外れな事ばかりして、ただただ失敗を繰り返しているうちにオジサンになってしまっている・・・人にひたすら迷惑をかけながら自分の夢を叶えようとする「無闇に活動的な迷惑オジサン」というのもの困りますね。が、不思議とそういう人にはファンが付いて長年活動出来ている場合もあります。しかしもらい事故のようにそこに巻き込まれた人はたまったものではありません。

私の経験だと45歳と60歳は人間の何かの区切りなのか、そこから今までは普通だった人でも急に変わってしまうケースが多いように思います。実際44歳と60歳で急に老化が始まるという研究結果があるらしいですが…

私は、ちゃんとやっていて、そこそこ結果も出しているけども社会から認められない、しかし自分の進むべき道が分かっていてがんばり続けている、みっともなくてもなりふり構わず頑張っているオジサン…だけでなくそういう人が好きです。

そういう人は、がんばる他人をバカにしないし「夢を持っていない人間は無価値」なんて事も言いませんから。


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