マガジンのカバー画像

創作全般の覚え書き

128
自分の、あるいは社会の創作の話題で反応してしまったことの覚え書き
運営しているクリエイター

記事一覧

伝統工芸において明治以降の偉いとされている人ばかりを参考にしても伝統から学んだ事…

私は、染の着物や帯の文様染色の製造卸販売をメインの生業にしております。ですので東京在住の…

化学染料と天然染料のどちらも、ただの染料ですよ

このnoteで繰り返し書いている事ですが・・・ 当工房は生業としては和装染色品の製造卸販売を…

映画「PERFECT DAYS」を観たです

先日、妻と最近評判の映画「PERFECT DAYS」を観に行きました。 結論から言うと、私は好きな映…

今、現代美術とされている分野はゲームに似ていると思う

普通一般の人々が思い浮かべる「現代美術」というものは、その時代の「前衛」のような、まだ形…

いつも全力でやらないとスグに堕ちて行きます

職人仕事・・・職人に限らず仕事人は、いつも100%からそれ以上の意識を持って仕事をしていな…

2023年棟方志功展に行った

先日、工房構成員の甲斐凡子と、東京国立近代美術館にて開催しております「棟方志功展・メイキ…

民藝館と現代の民藝

「民藝品は民衆の健やかな日常生活のためのもの」という定義であるなら、民藝館のミュージアムショップで販売されている商品は、民藝館の収蔵品と同レベルのものでなければならない。少なくとも同じ波長を持つものでなければならない しかし実際には全く違う質のものであるから、現状では民藝館自体が、民藝論にある矛盾を証明する存在になっているのではないだろうか * * * * * * * *  晩年の柳宗悦氏は、当時の民藝品の質の低下についての警句を強い調子で著書に書き残している。創始者の

絵画と文様の違い

芸術とデザインの話はこのnoteに書いた事がありますが (下のリンクの記事の、中頃あたりから…

マティスが好きです

私は、画家のアンリ・マティスが大好きであります。創作的にも非常に影響を受けました。 今回…

当事者として自らやるのだから整合性の無い自分への批判や無理解は不快ではあっても影…

私は、独立してから29年程創作品の製造販売のみで生活しておりますが(2023年時)子供の頃から…

私は偉い人の言葉を鵜呑みにしません

私は一般的に有名人の言として紹介されているものであっても鵜呑みにはしないので、例えばこう…

私にとっての最上の創作物

表現物の場合は 【作者が感じ、表現したい事が、全くロス無くそのまま他者に伝わるもの】 さ…

技術と表現力のお話

人の観察眼などアテにならないものだ、と私は良く思います。もちろん私のそれも含めてです。し…

江戸組紐の老舗“中村 正”さんを訪ねました

先日、松戸市内で130年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」(なかむら しょう)の四代目、中村航太さん(なかむら こうた)さんを訪ねました。 分かりやすく言いますと、現代においては着物を着用するのに使う「帯締め」「羽織紐」などをメインに制作する工房です。(刀の拵えや茶道具系でも組紐は多く使われますので、そのようなものも制作する事があるそうです) 四代目の代表・中村航太さんは工房運営と同時に、ご自分の組紐作品も発表しており、創作活動も盛んにされております。 我がフォリア