見出し画像

ながのぐらし。地方に移住するそのまえに、生きものを知る

秋田生まれ秋田育ち。2023年に東京都から長野県茅野市に移住したわたしがこころの赴くままに茅野市でのくらしをお届け。


地方に移住する、そのまえに

移住という言葉には、目に見えない夢が詰まっている(と思う)。
なんとなく、今の暮らしのいやなところがすっきりなくなる(気がする)。
地方出身者だから大体のことは想像つく(気がする)。

地方に移住してよかったと思えるかどうかは、地域を正しく知り、(カッコ内)を無くすことが大切です。

じゃあ、なにから知ろう。

ひとは、いのちある生きものと共存できるのか

縦に長い日本列島にはさまざまな生き物が生息しています。朝起きて、外にでて、勉強して仕事して楽しんで、帰ってくる一日でどんな生き物たちと出会っているのだろうか。

【参考情報】日本に住む植物と昆虫の数を調べてみた

日本列島にはおよそ7,000種類の植物が自生し、そのうち約2,900種類 (約40%)が日本だけに分布する固有植物です。日本の植物の種類数密度と固有植物の割合は世界的にみても非常に高く、大切な生物資源となっています。

筑波実験植物園<https://tbg.kahaku.go.jp/index.php

昆虫の仲間は海を除く地球上のあらゆる場所に住みつき、わかっているだけでも世界から約100万種、日本から約3万種が記録されています。 さらに、毎年世界から3000種くらいが新種として発表され、そのペースは現在もなお衰えを見せていません。このため、未知の種を加えた実際の種類数は500万種とも1000万種とも考えられ、 少なくとも全動物種の8割は昆虫類で占められていると推定されています。これがどれほど巨大な数かは、人を含む哺乳動物が約4500種、鳥の仲間が1万種たらず、魚の仲間が約1万8000種、 虫と親戚のカニやエビの仲間が約3万種、昆虫に次ぐ種類数と言われる軟体動物の貝類でも約11万種しかいません。この地球はまさに「虫の惑星」と呼んでも過言ではありません。

公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会
<https://www.jataff.or.jp/konchu/breeding/1_1.html>

わたしが思い出すのは、ゲジゲジの防虫剤が散布している様を教室から見ていた秋田市の授業中。毎日電線へカラスが大集合していた新潟市の夕暮れ。そして、歩道を横切るネズミと家に阿鼻叫喚をもたらす某Gが出没した東京都の夏。

一方で長野県茅野市ではカラスも某Gもネズミも見かけたことがありません。いるのは、茶色のスズメと諏訪周辺で「ウンカ」と呼ばれる虫です。
 
正式にはウンカではなく、ハエ目のユスリカ科に属する蚊のような見た目の「ユスリカ」を指しているようです。このユスリカという生きもの、ほとんどの種類はごはんがたべられないために数日で命を落としてしまうそうな。

ユスリカの主な生息地は湖や河川の近く。この他、公園や学校、飲食店の前や一般家庭の玄関先など色々な場所で見られます。

害虫なるほど知恵袋<https://www.earth.jp/gaichu/wisdom/sonota/article_001.html
>

実は当初諏訪湖周辺に住もうとしていたわたしを茅野市に突き動かしたのは、不動産会社からの「諏訪湖周辺は窓開けられないほどにびっしりウンカが張り付きますよ」というひとこと。その場で検索して、諏訪湖周辺の物件を除外したのは言うまでもない。危ない…。

ただ、茅野市でユスリカが発生しないわけではありません。そうであってくれと願っていましたが、いよいよ本日べランダで数匹見つけてしまいました(2023/07/13)。網戸の虫除けは意味をなしていないので、ピークが過ぎたら抜本的防虫対策本部を立ち上げることをここに誓います。

そのまえに、生きものを知る

その地域に住んでいるのは、人間だけではありません。当たり前のように他の生きものと共存を迫られます。

せっかく移住するのであれば、自分が耐え難い植物や生きものがいないほうがいいですよね。わたし個人としては、某Gに怯える夏を迎えるよりは数匹でもユスリカがいるほうが耐えられます。セーフ(?)

特定の場所や季節にしか発生しない生きものもいるので、手っ取り早くその地域の不動産会社や知人に話を聞いてみることをおすすめします。

地方に移住する、そのまえに生きものを知る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?