眠りに自信があったからこその落とし穴

ありがたいことに、昼間何があったとしても布団に入ればすぐ眠れる質だ。


しかしここ最近、眠りに関して一つ悩みがある。

半年くらい前から、毎日就寝後ニ~三時間経つと目が覚めてしまう(中途覚醒)のだ。

朝までゆっくり寝られる日もたまーにあるのだが、ニ~三ヵ月に一度あれば良い方で、今ではすっかり珍しいことになってしまっている。

三年前にうつ病と診断された直後にも同じ中途覚醒の症状が出ていたので、「もしや再発か」とずっとモヤモヤしつつも、ついついそのままになってしまっていた。

それでも、ここ最近眠りの質の低下に強い危機感を抱くようになり、以前のような「朝までぐっすり」の感覚を取り戻すべく、行動に出ている。


先日、NHKの情報番組「ガッテン!」の「1日4回!体温測定であなたの睡眠力がわかっちゃうSP」を録画で視聴した。

番組内では、朝、昼食前、夕方、寝る前の四回、体温を測定して「日中よりも寝る前に体温が下がっていると、寝つきがよくなる」傾向にあることが紹介されていた。

更に、寝る前にスマホ等を見て明るい光に触れると、身体が「今は活動する時間だ」と勘違いしてしまうため、体温が上がって寝付けなくなってしまうとも言われていた。

番組を見て一番思い当たる節があったのが、寝る前、そして中途覚醒した時のスマホいじりだ。

正直なところ「寝る前のスマホは身体に良くない」という情報は初耳ではなかった。

家族に言われたり、ネットや本で読んだりして、本当はいけないと自覚してはいた。

なのに続けていたのは、立派なスマホ依存だったと思う。

今回このタイミングで番組を視聴したことで、今度という今度はちゃんと聞き入れようという気分になった。

正しい情報は何度も発信されてしかるべきだ。


ここ数日くらい、就寝時はスマホを別室に置いて休むようにしてみている。

中途覚醒はあるものの、寝る前や中途覚醒時にスマホを触らずに済むので、ほぼ連続した眠りに近い実感があり、満足度は高まりつつある。

緊急時への備えや寝坊防止策を講じて、このまましばらくスマホ別室就寝を続けてみるつもりだ。


しかしなぜ、身体に良くないと自覚しながら、これまでずっと寝る前のスマホを止められなかったのだろうか?

過去も振り返りながら理由について掘り下げて考えてみると、次の四点に集約されることがわかった。

・寝ると明日が来てしまうのが嫌だから
・好きなものに触れながら眠りたいから
・ちょうどアクティブユーザーの多い時間帯でTwitter等が盛り上がっていて楽しいから
・「自分は大丈夫」と思ってしまっていたから

一点目は、学生時代や仕事をしていた時にはよく感じたことだが、現在はそれほど大きな理由にはなっていない。

最も大きな理由が、二点目、三点目だと考えられる。

寝る前に眺める好きな物事の写真や話題は、幸せな気分になれ、なんとなく睡眠の質を高めてくれそうな気がするし、同じ話題で盛り上がることのできる仲間がまだ起きているとなれば、寝たら勿体ないと思えてしまう。

それでも、自分が元気でいなければ、早晩好きなものを追い続けられなくなる。

学校、仕事や家事の途中に眠くなったり、昼間好きなものを楽しもうとして眠くなってしまうようになったらそれこそ本末転倒だ。

意外な要因だったのが四点目だと思う。

最初にも書いたように、昔から昼間何があったとしても布団に入ればすぐ眠れる質で、自分の「眠り」には自信があった。

家族が「寝付きが悪い」などと言うのを聞くと、自分の寝付きの良さを自慢してしまうようなところがあった。

これこそが落とし穴だったかもしれない。

災害があった時に「自分だけは助かる」と思ってしまうのと同様、眠りに関して自信があったからこそ「自分は寝る前にスマホを触っても寝付きが悪くなんかならない」と思ってしまっていた気がする。

皆さんはいかがだろうか。


今後、夜はエネルギーチャージに全力投球する時間としていきたい。

睡眠の質改善について試したことも記事にしていけたらなと思う。

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