自分をコントロールできる人とは
もうすぐ入院して一週間になる。
この一週間は、本当になにもしていない。ただただ熱にうなされ、寝ていた。少し回復してからも、ひたすら病院のベッドで安静にしている。
こんなに長く入院したのは、中学生のころ肺炎にかかって以来だ。あのときもたしか、一週間近く入院していた。
こんなに長く仕事を離れ、ほぼ寝てばかりの生活をしていると、「仕事がしたくてウズウズしているんじゃない?」と思われるかもしれない。
ところが私は、すっかり怖くなってしまった。
ふたたび同じ生活を送り、また体調を崩してしまうことが。
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懸命に仕事をし、毎日楽しく暮らしていたつもりだったのに、自分でも驚くほどに体調を崩した。
もう繰り返したくはない。
でも、原因がわからない。
働き方に無理があったのか。
睡眠時間が問題だったのか。
食生活がまずかったのか。
無意識にストレスを溜めていたのか。
おそらくそのいずれもが、少しずつ作用しているんだろう。どこかひとつを改善すればよい、という話でもなさそうだ。
無理をしていたつもりもなかった。でも無理がたたって心身に歪みが生じたのは事実。
少しずつ、悪いと思われる習慣を見直して試していくしかない。
これでもないあれでもない、と原因をつきとめ、自分の体にとってもっとも負担の少ないやり方を見つけていくしかない。
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「体調管理ができない人は、自分をコントロールできない人」とよく言われるけれど、体調を崩した今は、その言葉に100%は同意できなくなった。
私は、朝起きる時間をコントロールしていた。食べるものも、仕事も、コントロールしながら暮らしていた、と思う。
ただ、その管理値を見誤った。
体調を崩したのは、コントロールできなかったからではなく、誤った管理値でもってコントロールしてしまったからだと思うのだ。
「体調管理ができない人は、自分を調子よく保つための管理値を知らない人」なんじゃないだろうか。
…なんて、私が言うとただの言い訳に聞こえるかもしれないけれど。
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睡眠時間も、食べる量も、食べる時間も、働く時間も、ベストな値は人によって異なる。
そしてそれは、どこかに答えが書いてあるわけでもなければ、誰かに教えてもらうこともできない。
自分で「これか?」「いや違うな」「こっちでいくか」と、試しながら見つけていくしかないのだろう。
そして一度見つけた値も、年齢によって変わっていく。体の変化とともに、自分に合ったスタイルを作っていかなければならない。
誰かの言う「これがいいらしい」を一度は鵜呑みにしてもいいけれど、合わなければすぐに自分用にチューニングしたほうがいい。
このチューニングを怠らずにいられる人が、体調管理をできる人であり、本当の意味で「自分をコントロールできる人」なんだろうな、と思うのだ。
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