私のぬいぐるみ

気に入って何度も直して使っていた眼鏡のつるが折れたので捨てた。

寝る前、久々に近所の友人の家へ。信号が点滅になる23時。美味しい豆腐屋のおからを炊いたので持って行く。読んでほしい漫画がある！と言われたので読んで、少し喋って帰宅。お互い仕事が忙しく、やっと私も2ヶ月程かけていた〆切ひとつ終えたのでリラックス。温かいコーン茶と、ピーマンの肉詰めにケチャップでスマイルを描いて出してくれた。

久々どこにも行かない休み。
喫茶店のモーニングを食べながら少しずつ読んでいる「断片的なものの社会学」を読んだ。どこかで少し泣いた。思い出そうとパラパラめくってみたが思い出せない。たしか、良いものと悪いものとを分ける規範を全て捨てなければ排除は無くならない、てところの前後。
　帰宅してコインランドリーを2往復しリネン類と布団を洗った。ゴキブリがわざわざ出てきて死ぬという評判のスプレーを壁の隙間に振った。本当に苦手な人は使えないだろう。家中掃除した。

夕方、遠くの友人と映画を観た。キアロスタミの「トラベラー」

単体の予告編が見当たらなかった。絶対に勉強しない子供が金を集めて夜行バスに乗りサッカーを観に行く。登場人物全員口が悪いのだが、悪口が独特。読み書きのできない両親と異常な体罰をする教師からの教育がうまくいっていない。先を見通して考えられないので手段を全て間違えていて見ていられない。光が綺麗で、夜明けの夜行バスのシーンがとてもいい。キアロスタミ、まだ4本くらいしか観てないが、友達のノートを返す、自殺する、など１つの目的を達成するだけのストーリーなのにディテールが無限に広がり何度見てもおもしろい。

夜、少し発熱。風邪か、脱水とか何か。何もする気にならず、ただ疲れて眠る。

今日は仕事で、2ヶ月取り組んでた仕事の締切日だった。ここからまた審査で、また新しい締切に向かって働く。熱心に相談に乗ってくれていた担当者とのやりとりも終わりで、「人生ってサヨナラの繰り返しですよね！あーなんかエモい感じになっちゃいました笑。」と言っていた。会ったこともない東京の女の子。
人はこういう時にぬいぐるみに話を聞いてもらうんだろうと思う。こんなことがあって、うまくいかなくて、やってられなくて。寂しくて。とか。音楽を聴かせた植物が元気になり、人々が崇め続けたものが神様になるように、私が悪口を聞かせ続けたぬいぐるみも化け物のような何かになるかもしれないな。

先日公開した記事のことをずっと考えている。「付き合ってください」で、恋愛関係を始めましょう、という意味と、一緒に出かけましょう、という二つの意味がある日本語何なんだ。大事な場面で使う言葉なのにあやふやすぎないか。恋人を繋ぎ止めるって何だ。コントロールできない状態を恋というのではないのか。今更考えなくてもいいが、考えるのを止めるのも良くない気がしている。

雨が降り肌寒い夜だ。
9年前の私は点滴に繋がれ手術着を着て病室で震えていた。娘の誕生日だ。