夜明け

不眠症だろうか。
小刻みに起きてしまう。
冬の早朝。鳥は6:05から順番に鳴き出す。

金曜は会社に行き、コツコツと仕事を進めた。
私を苦しませていた新システム導入の仕事は一旦完遂し、他の1番信頼してるスタッフに渡した。1ヶ月ほどで社内に浸透するだろう。そして私はまた新しいプロジェクトに入る。繰り返しだ。


京都に行き、友人と話し、映画を観た。

鑑賞前から様々な角度からの批判を読んだが、ヴェンダースの新作なら映画館で観る以外の選択肢は無い。プロモーション的であり、洒落臭い生活だと見ることもできるが、自ら選んで自分がしたい生活ができているのは素晴らしいのでは。仕事があり実家も裕福なのと、平山がこの生活をしているのは何も関係がない。社会問題に明確に切り込んでいない作品に価値は無いのか。寓話的だから何だ。綺麗な光と、音と、Velvet
undergroundややパティスミスの音楽。光。そして夢。影が重なって黒くなるのは、少しでも光を透過しているから。

　モヤモヤと考え過ぎてしまい帰りの電車も虚で、未見の友人にクダを巻き、心配されて電話までかけさせた。映画の感想は自由で良いはず。

雨の京都は大して寒く無かった。こんな年もあるのかと驚く。海外のように傘を刺さない人も多く、フードをかぶって小走りにかけてゆく人をかっこいいと思う。デルタではずぶ濡れでラクロスの練習をしている人がいた。美味しいサンドウィッチを食べた。美味しい珈琲の淹れ方の本を読んだ。

燃え尽きナントカなのか、人生何十回目かの抑鬱状態で、軽いODをして何とか眠っている。明後日病院なので数年ぶりに薬を調整してもらう。

くだらない揉め事の予感がする。
これ以上、誰かのことを嫌いになりたくない。