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何事もくりかえし

キムパという韓国の のり巻きを作った。
自宅では初めて作ってみた。
なぜ作ってみたかというと、先日ある料理人さんの単発の料理教室に参加したときに教えてもらったから。

もらったレシピを見ながら、具材を調理し、玄米で炊いたごはんと巻き巻きした。

ああ、そうと思うくらいかもしれないけど、実はこれは自分にとっての、まあまあな進歩だ。

よくワークショップとか教室とか、習い事など、興味があれば、よく参加するほうではある。
だがしかし、せっかくいろいろと教えてもらったのはいいものの、家に知識や技術を持ち帰ったとたん、日々に追われて、いっさいやらなかったりする。

教えてもらった当日にすべて終わらなかったものですら、家で続きをやることは稀だ。

だけど今回は、教えてもらって1週間もたたないくらいに、イチから食材をそろえ、作りきった。

まあ、巻くのは難しくて、中身が出ちゃったり、1回巻いただけではダメで、短く切ったのりで補強したりして、なんとか仕上げたのだけど。

なんとなくいいかんじにはできた。気持ちとしては、またやってみようという心意気まである。

今回はうまくいかなかったり手間取ったりした部分が、次回はうまくなるよう願いをこめて。

のり巻きの少し前に、別のワークショップで教わったアイシングクッキーでも同じ。
こちらは、またいつものように、やらなくなりそうだったのを、なんとかお店を開業する友人に向けたプレゼントにしようという目的を意識的に作ったことで、なんとか家でも手をつけられた。

今はまだ、アイシングを乗せるクッキーがうまく焼けない段階なので、クッキーを焼く練習をしている。

その過程を研究し、成功へ導くように工夫を凝らす。

何度も同じことを続ける。
うまくいくまで反復。
くりかえしくりかえし。
何度もやる。

そうすれば、できなかったものができるようになっていく。
うまくなる。
自分の力として蓄えられていく。

ということに、最近きちんと気づいたような気がする。

何かを始めて、それを身になるまで継続する人というのは、それほど多くない。
どこかで挫折しがちだ。

単にそれが自分に合っていなかったから続かないというのもあるだろう。

でも、その判断を下すにはまだ早い段階で手を止めてしまっている人も多いと思う。
最初からうまくやろうとしすぎたり、最初からうまくいくことを想定しすぎる。だからやってみて、うまくいかないことがあったり、失敗するとすぐに気持ちがめげてしまう。
それで、そんなにまだ回数もこなしてないのに、自分に向いてなかったと、すぐに答えを出す。

でも、ちょっとだけそう思う前に粘ってみる。
本当は、最初からすぐにうまくいくはずなんてないし、失敗して当たり前。
失敗を笑い飛ばし、まだまだだ〜!くらいの気楽さが欲しい。
あと、あまり実践する前にいろいろ考えすぎず、期待しすぎないのも効果的だろう。顔を洗うとかトイレに行くくらいの軽快さで取り掛かるのも手だ。
失敗のショックを軽減できる。

そもそもそれをやりたいと思った気持ちがあるということは、ある程度の素質があると思うのだ。
でもその小さな芽を育てられるかどうかは、不完全でも、毎日少しずつしかできなくても、ひたすら繰り返せるかどうかにかかっている気がする。

華やかそうに見えることも、それなりの形になるまではちょっぴりつまらない地味な時期があるんだと思う。

成長してるんだかわからない、成果が見えづらい時期に諦めず、ひたすらやり続けた人だけが壁を超える。

それが自分の糧になる。

今日、好きなバンドのドラマーの方の話を聞く機会があり、そこで、毎日最低でも3時間、多いときは6〜7時間練習すると言っていた。
そして、パッドをひたすら叩くなどの地味な基礎練習もとことんやっているようだった。

華やかな世界にいる人たちは、はたからみたら憧れや羨望の対象だ。
しかも、はたから見てる人には、華やかさの影にある地味な部分は見えない。
だから勘違いしがちだけど、彼らはその位置にたどり着くまでに、人よりも圧倒的に地味な作業をくりかえし、やり続けている。
その差なんだ。

なんかごちゃごゃかいてしまったけど、そんなこんなをあらためて実感した。

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