見出し画像

デキル女はタクシーに乗る?

お世話になっているかたと夕飯を食べるため、東京に向かっています。


待ち合わせの品川なら鎌倉から約1時間。
横須賀線でコトコト揺られながら移動するのだけど、若いころのわたしは「そんな長い間、電車に乗るなんて絶対無理!」と思ってた。


『都会に住む』は自分にとって最優先事項でした。六本木とか渋谷とか
「終電上等!タクシーで帰ればいいよね」
のバリバリ都会なところに住みたかった。
排気ガスにまみれていいと思ってたし←意味不明。

新卒で新聞社(注・娯楽紙)に入社し、記者として朝駆け夜打ちのフリ(注・あくまでもフリです)をしていたので

『深夜まで仕事してタクシーで帰る』
『夜中まで先輩記者と飲みながら議論してタクシーで帰る』

とか。
わたしのなかの『デキル女』は


『タクシーで帰る』

だったみたい。 
まったくもってあほだ。 
仕事とはこれっぽっちも関係ないのに。
でもしかたない。
だって、あのころわたしってばおバカちゃんだから『伝説の記者』になりたかったんだものー。

酔っ払っててもとんでもなく面白い記事が書けるとか、社内からふらりといなくなったと思ったらすごいスクープ取ってきたとか。


いったいなにが伝説の記者なのか不明ですが、それにしたってどうしたらそんなふうになれると思っていたんだよ、はあ。
まったくかわいい子だねえ、オレってやつは。←あまりにバカすぎるともはや愛でるしかない。


「わたしはみんなと違う」
「わたしは特別だからすごいことをできる!」
って信じてたんだろうなー。



結局、何もできないことを思い知らされ、鎌倉でのんびりのほほんと暮らしているいま。
でも、あのころよりも圧倒的にしあわせだ。


タクシーに乗りたいと思うより、駅の階段をかけあがるのが楽しいぜ!と思う元気とからだがあるから。伝説の記者のような記事は書けなかったけど、noteで毎日書きたいこと書いてるし。


デキル女じゃないけどねー。
楽しいから、ま、いいか。へへ。




この記事が参加している募集

ぜひサポートしてください。 まだまだ日本では馴染みの薄いジャイロトニック®︎、ジャイロキネシス®︎を通じて、楽しくすこやかに生きる人たちのサポートをできるように使わせていただきます。