#92 地図を広げて、観光客丸出しになる。・・・ニューヨーク1人旅 2018年11月7日(水)7日目・・・7
Battery Park(バッテリーパーク)で自由の女神を眺めていたら、そろそろ日が暮れそうになってきた。
さあ、これからどこに行こうか。iPhoneのマップアプリを開き、自分の現在位置を確かめると、近くにTrinity Church(トリニティ教会)の表示があった。よし、行ってみよう。
Manhattan内でのiPhoneのマップアプリは、あまりあてにならず、だいたいの場所と何となくの方角を知るにはいいが、鵜呑みにすると、とんでもない所に連れて行かれてしまうので、要注意だ。
Trinity Church(トリニティ教会)へは、だいたいの方角を見定めて、歩き出した。
地図上ではWall Street(ウォール街)周辺だった。風景や歴史的建物を見ながら、そぞろ歩きを楽しんでいると、突然ひょっこりと牛の銅像が現れた。Charging Bull(チャージング・ブル)だ。
写真集やガイドブックで散々見た雄牛。銅像とはいえ力強く勇ましい。
焦げ茶色に光っている姿が、雄々しかった。
株式市場のエネルギー・力・不確かさを表しているらしい。
写真を撮りたかったが大勢の人が牛の周りにいたり、次から次に写真に納まったりで、自分の番がいつになるかわからなかったのと、順番を待ったり譲ったり割り込んだリが面倒で、しばらく眺めた後、再びトリニティ教会へと歩き出した。
もうそろそろこの辺りだよなぁと思いながら、騙されるのを覚悟でiPhoneのマップアプリを開く。
けれども、案の定、中々たどり着けない。聞いたほうが早いかもしれないが、丁寧に説明されても理解できない。それなら、迷いながら、風景や街歩きを楽しみながら、目的地を目指すのもよし。
そうして、散々マップアプリにデタラメを教えられながら歩き回っていたが、あまりに見つからないので、こうなったらもう、紙の地図を広げることにした。観光客丸出しになるので、これまでは避けていたが、明るいうちに外観を見たい。けれど、ビルに囲まれ、屋根の着いた暗い舗道で、人の往来を避けながらでは中々見つけられない。
そうして次のアベニュー、次のストリートと歩いているうちに、ふと茶色い尖った屋根が見えた。
おお、やっと辿り着いた。
建物内に入れるかどうかはわからなかったが、柵の中や庭には入れそうだった。歴史的建造物に指定されているだけのことはあり、外観は荘厳で、コンクリートのビルに囲まれながら、どっしりと建っていた。
後でわかったことだが18:00までは建物内も見学できたのだった。
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