#163 完璧にはほど遠いけれど、何となく図れる意思疎通の不思議・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月16日(金) 16日目・・・2

たった1週間で、すっかり忘れてしまった、メトロカードのチャージのやり方だったが、親切なおねえさんに助けてもらって、無事に完了。
安心して英会話レッスンに行けた。

今日もエリザベス先生は、英語レベル幼児以下の私に、真摯に向き合ってくれる。

レッスン室の窓から見えるEmpire State Building

エリザベス先生は、レッスンの前に「昨日はどこへ行ったか」、レッスンが終わると「今日はこれからどこに行くのか」を、会話の練習を絡めて必ず聞いてくる。
流暢に話すことができないので、文法は全く無視して、知っている限りの単語を並べて伝えている。

今日はレッスン後、Jackson Heights(ジャクソンハイツ)に行くことにしていたので、
「Today is go to Jackson Heights」
と言ってみた。
文法が合っているかでたらめかはわからないが、エリザベス先生には、
今日、これから私はJackson Heightsに行くのだということは伝わったようだ。すると、なんと! 以前Jackson Heightsで英語教師をしていたことがあると教えてくれた。

不思議なことに、英語レベル幼児以下の私だが、街中で道を聞いた時や、
エリザベス先生の話す内容が、何故か英語が分からないはずなのに、何となくではあるが、理解できてしまうことが度々あった。
もちろん、しっかりはっきり完璧に理解できていたわけではないが、理解した内容は、概ね合っていたと思う。

Jackson Heightsは特に有名な観光地ではないが、何となくエリザベス先生とJackson Heightsつながりができたようで嬉しかった。

Jackson Heightsに行く理由は、大好きな大好きなアメリカのテレビドラマ【アグリーベティ】に登場する街だからだ。主人公のベティの家(ロケ地)があるのだ。日本で死ぬほど見まくった【アグリーベティ】のDVD。あのエメラルドグリーンのお家が本当にあるのなら、この目で見てみたい。

エリザベス先生には、アグリーベティが大好きで、聖地巡礼を兼ねて行くのだということを伝えたかったのだが、ノーイングリッシュゆえ、できなかった。
もしこんな会話ができたら、エリザベス先生ともっと盛り上がれたのになぁと思うと歯がゆい。そして、今でも後悔していることは、たとえ通じなかったとしても、単語を並べて伝えるチャレンジをしなかったこと。
もしかしたらエリザベス先生も【アグリーベティ】を知っていたかもしれないと思うと、惜しいことをした。
せっかくの英会話レッスンを十二分に活用しきれなかったことだ。

さて、レッスンを終え、ウキウキとJackson Heightsに向かった。
今日は雲の流れが速く、それに合わせるかのように時間が早く過ぎるようで焦った。
お願いだからもっとゆっくり過ぎて。そうしたらもっと長くNew Yorkにいられる気がするから。

実はこの頃から、すでに日本に帰りたくない病を発症していて、何かにつけて、嫌だけど帰らなければならないという現実に、しょっちゅう襲われて困っていたのだ。だから雲の流れが速いだけで、悲しくなってしまっていた。

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