#67 面倒な客・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月4日(日)4日目・・・12

駅から宿の間に、TARGET(ターゲット)というディスカウント百貨店と、
もう1つスーパーマーケットが車道を挟んで並んでおり、買い物には困らなかった。

スーパーに入って行くと、食料品はたくさんあったが、どれも食べる気にはなれなかった。日本の幕の内弁当が食べたいなぁ。コンビニの菓子パンが食べたいなぁ。ラーメンが食べたいなぁ。けれど当然ない。仕方なくTARGETへ移動したが、食べ物はたくさんあるのに、食べたい物は見つからなかった。

とりあえずお水とチョコレートを持ってレジの列に並んだ。
すると、1人の店員から〝あっちに行って〟と言わんばかりに指された。
誘導先に進むと、セルフレジだった。
〝無理、無理、できるわけないじゃん。英語読めないんだよ。お金の払い方もわからないんだよ〟心の中で叫んだが、聞き入れられるはずもなく、いくつか並んだ中の、1台のセルフレジの前で途方にくれた。日本でだってセルフレジなんか使ったことないのに。スーパーのレジ係りだってやったことないのに。

夕食材料の購入客で混雑している時間帯、店員は皆忙しそう。けれど助けを借りなければレジの操作はできない。申し訳ないとは思ったが、レジに荷物を置いたまま、少し離れたところにいる店員さんに駆け寄り、ツンツンと突き、レジまで来てもらい無言で立った。
明らかにめんどくさそうに、そして明らかにイラついたおねえさん店員は、軽くため息をついた。ように見えた。そして少々荒くいくつかの画面表示ボタンをポンポン押して、お金の入り口を無言で指差すと、サッサとどこかへ行ってしまった。

レジの画面にはあちこちにいくつも数字が表示され、自分がいくら分買ったのかわからない。けれど足りないと余計に面倒なことになる気がしたので、とりあえず多めの$50札を入れた。
合計がいくらかも、お釣りがいくら出てきたのかもわからず、レシートを見ても理解できなかった。とにかく支払いができたことだけはわかったので、このままお店を出ても、買い物Gメンにつかまることはないだろう。

やれやれ、今日の店員さんはハズレだな。自分の迷惑具合を棚に置き、
おねえさん店員を勝手に親切ではない人にして、店を出た。

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