#134 初・車内演奏会に遭遇・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月12日(月)12日目・・・8

Times Squareからの、帰りの地下鉄の車内で、行き先が間違っていないか、ちゃんと宿があるAtlantics Avenue - Barclays Center stationに着く電車なのかどうか、ドキドキしながら座っていた。

すると、隣の車両から、バイオリンを持ったおにいちゃんが移動してきて、何か話した後、いきなりバイオリンを弾き始め、一人演奏会が始まった。
私が座っていたところから、3~4m離れたところで引き始めたのに、段々とこっちへ来る。そして私の斜め少し前で立ち止まり、気持ちよさそうにバイオリン演奏をしている。

こんなに近くで、しかも電車内で、ほとんど生で聞いたことがないバイオリンを、いきなり弾かれても、困るんですけど。
私はどうしたらいいの? 
隣の席のイヤホンにいちゃんは、ガン無視している。

演奏は下手ではないけれど、チップを払うほどのプロ級ではないし、
どこに目線をやればいいのかわからず、1人でドギマギしていた。
するとバイオリンにいちゃんは、演奏しながらまた歩き出し、
隣の車両に移動していった。
ふぅ~。びっくりした。
なるほど、これが噂の地下鉄車内演奏会か。やっと遭遇できたぞ。
やったー。ただ、突然の初遭遇にびっくりして、演奏を楽しむ余裕はなかったし、困ってドギマギしていたが、念願の車内演奏に出遭えて、1つ初体験できて嬉しかった。

Manhattanの地下鉄の車内では、おや?と思うことがいくつかある。
まず、バナナやパンを食べている人をよく見かける。ふつ~うのおじさんやおにいさんが、何事もなくふつ~に食べている。それを、周りの人たちは全く気にしていない。当たり前のような、自然な光景なのだ。

また、地下鉄の車内に乗り込んだとたん、甘くふんわりとした、いい香りがする。どの路線の電車に乗っても同じ匂いがする。
宿のオーナー・陽子さんに聞いてみたところ、柔軟剤の匂いではないかとのことだった。言われてみたら、そうかもしれない。

さらに、朝のラッシュ時でも、車内で人同士が触れてしまうことはない。
人は多いが、東京のように、ぎゅうぎゅう詰めに押し込まれて、息ができなくて窒息するほどのおしくらまんじゅうにはならない。
どんなに込み合っていても空間があり、どこかにつかまることができる。
空席もあり、私は乗り込むと同時に、立っている乗客から空席に誘導されることが、しょっちゅうあるのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?