#196 国連・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月19日(月)19日目・・・6

バスに揺られること10~20分ほどだったと思う。
テレビや雑誌で見たことのあるビルが見えてきた。

建物の前には、Rockefellerセンターのように、世界中の国旗が立っていて、
日の丸を探したら端の方にあった。無風でなびいておらずシュンとしていた。元気がなさそうな日の丸だが、なんだか懐かしい。
日の丸にそれほど強い思い入れがあるわけではないが、3週間日本を離れただけだが、懐かしさとともに少しだけ嬉しさもあった。改めて日本人であることを実感したのかもしれなかった。

入り口の前には世界各国のマスコミが、大きな機材を傍らに置き、カメラやマイクを持って待機していた。きっと大きな出来事がなくても、ここには四六時中報道陣がいるのだろう。国連から自国にニュースを届けるなんて、かっこいいな。

せっかくなので、国連のご近所を歩くことにした。日没まではまだ時間がある。歩けるだけ歩いてみよう。

国連正面からぐるっと裏手に周ってみると、イーストリバー沿いに出た。
銀杏の落ち葉がきちんと掃かれて集められていた。こんな裏手なのに、ちゃんとお手入れしてあるんだな。

段々と大好きな夕暮れが近くなってきた。

街灯の形がロマンティック。そして、芸術品のように整ったマンションが並んでおり、どうやら住宅街のようだ。

規模は大きくはないが、グランドのような公園もあり、時間帯、場所柄から、やたらと小学生の姿が見える。New Yorkに来て、1度にこんなにたくさんの子どもたちを見たのは初めてだ。ということは、この子どもたちにとって、国連はご近所であり、イーストリバー沿いに自宅があるということになる。ひょえ~。どうしたらそんな家庭環境に恵まれるのだろう。信じられないが実際にいるのだな、そういう子どもたちが。羨ましさを通り越して、少々おののいてしまう。

国連の周りを1時間ほど歩いた。後日地図を見たら、実際には30ブロック以上北上しており、ハーレムに近づいていた。ただこの時はどこをどう歩いたのか、まったくわかっておらず、ただ楽しくて、Manhattanを歩けることが嬉しくて、幸せだった。

そろそろ日が暮れ始めてきたので、戻ることにした。やはり地下鉄は使わず、バスで中心地まで行くことにした。

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