#19  JFKターミナル内・優しい長身のお兄さんに言えたThank you・・・ニューヨーク1人旅 2018年11月1日(木)1日目•••19

John F. Kennedy International Airport(ジョン・F・ケネディ国際空港)に到着し、ようやく長い列からも出国手続きからも解放された。

次に、成田空港で一旦お別れしたスーツケースとボストンバックを、
お迎えに行く。
すでにほとんどの荷物がピックアップされ、クルクルと荷物が回るバッケージクレームには、ポツン、ポツンといくつかのスーツケースが淋しく乗っていた。

ずっーと向こうに、見覚えのあるスーツケースと紫のボストンバックが見えた。回っている荷物の数が少ないのですぐに見つけられた。
20時間以上前に成田で別れた私の荷物たち。ああ、もうそんなに前なのか。
 
バッケージクレームの傍らに立って、荷物が近くに来るのを待っていると、空港職員らしき長身のお兄さんが近づいてきて、私に向かって何か話しているが、理解できない。
けれど、その表情から「やあ、君の荷物はまだ来ないのかい? 大丈夫、そのうち流れてくるさ」と言っているようだった。
英語がまったく理解できないはずなのに、何となくわかってしまうのは不思議だ。そしてスーツケースが目の前に来た。
私が手を出したと同時にお兄さんも手助けしてくれようとした。
続いてボストンバックに目をやると、また何か話しかけてくれた。
「このバックもかい?」と聞いてくれているようだった。
返事に困り、黙ってボストンバックを取り、スーツケースの上に置いた時、お兄さんも手を添えて一緒に置いてくれた。
「Thank you」
と笑顔で言うと長身のお兄さんは、大したことないよと優しい表情で
「You're welcome」
と返してくれた。
何と、私のThank youが通じたのだ。おお!これは大ごとだ! 
しかもカタカナ発音の「サンキュー」ではなく、ちゃんと上下の歯で舌先を挟んでのThank youと言えたのだった。
こんな小さなことに大喜びながら、よし、次!と元気よく先へ進んだ。

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