#184 ガチ公開プロポーズ・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月18日(日)18日目5・・・

カーネギーZankel Hall at Caregie Hall(ザンケル・ホール)。
15:00をとっくに過ぎたとき、男声合唱が始まった。
時々、昔懐かしいCM曲をはさみながら、次々に日本唱歌が披露された。
プロ集団ではないが、素人と言うには上手で、哀愁ある歌声に、Kさんやさっきのオババとマダムの一件を、少し許してやってもいいと偉そうに思えたほどだった。

そして、斉藤和義の『歌うたいのバラッド』を披露した男性が、最前列に座っていた女性に、ステージ上から公開プロポーズをした。
喜びの涙を流す彼女に、会場は拍手喝采。あたたかい空気に包まれた。
私も離れた客席からではあったが、リアルプロポーズに立ち会えて、幸せな気持ちになった。
休憩後のピアニストによる演奏も素晴らしく、帰国したらCDを買おうかと思ったほどだった。

ちなみに休憩時間のオババは、飴の袋が中々開かず、ガシャガシャガシャガシャうるさかったが、袋が開くと、
「どうぞ」
と私に飴を渡してきた。
「ありがとうございます。いただきます」
と言って受け取り、心の中で〝煮えくり返ったハラワタを収めてよかった〟と少し思った。
もしかしたら、何も言わず1人で勝手に腹を立てていた私の方が、New Yorkerからは遠いのかもしれない。
怒りをぶつけないまでも、やんわりとでも静かにしてほしいと言った方がよかったのかもしれない。
でも、私はあんなことはしないし、絶対にしたくない。

17:30終了。
諸々あったが、ガチ公開プロポーズ付きで、素晴らしい合唱とピアノ演奏を、タダで観られたのは、やっぱりありがたいことだった。

これもNew Yorkでの思い出の1つ。大切にしよう。

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