#99 Top of the Rockの入り口を探す・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月8日(木)8日目・・・3

Comcast Building(コムキャスト・ビルディング)の屋上にあるTop of the Rockへ行くため、ビル内に入ると、広いロビーがあり、人の流れが地下へと向かっていた。
流れに従って階段を下りていくと、チケット売り場があった。本来ならここでチケットを購入するのだが、私はシティパスを持っていたので、入場用のチケットをもらった。
さらに進むと、地下街になっていて、たくさんの店舗が並んでいた。
1店舗1店舗見たいが、とりあえずTop of the Rockへ行くための入口に行こう。
通りかかったスレンダーイケメン警備員を捕まえて、一言。
「Where is Top of the Rock?」
Top of the Rockの真下にいることはわかっていた。本当は展望台に行く入口はどこかが知りたかったのだが、言えるはずもなく、申し訳ないが、Top of the RockにいるのにTop of the Rockはどこかと尋ねることになってしまった。
けれど、スレンダーイケメン警備員はちゃんと心得ており、何かを説明してくれた。全然理解できなかったが、〝ああ、Top of the Rockだね。それなら彼が案内してくれるよ〟と言っているように理解していると、近くにいる別の警備員に声を掛けた。
「ダニエル%&‘()%$#*‘~○△&%;+」
どうやらダニエルという警備員を呼んだらしい。おそらく上司であろうスレンダーイケメン警備員が、部下であろうヤングイケメン警備員のダニエルに指示を出したようだ。
「#$%&‘()*+&%$#‘@>」
〝このわからんちんなアジア女にTop of the Rockの行き方を教えてやれ〟と。いや、スレンダーイケメン警備員なので、きっと〝この美しいご婦人をTop of the Rockの入り口までご案内して差し上げてください〟と言ったのだと思う。
そしてダニエルは親切に教えてくれたのだが、誠に申し訳ないが、まったく理解できなかった。私は指を差しながらあっちだのこっちだの日本語で何となく確認するのが精一杯だった。忙しいダニエルの業務をこれ以上邪魔してはいけないと思い、わからないまま、
「Thank you」
とお礼を言った。こめんねダニエル、せっかく親切に教えてくれたのに。

振り出しに戻って、再び展望台に行くための入り口を探した。
またしてもあっちに行き困り、こっちに戻りキョロキョロし、それでも見つからず途方に暮れていると、ふと店舗と店舗の間に、ちょっとしたスペースを見つけた。人が並べるようにロープが蛇行して張られ、エレベーターホールがあった。〝あ、もしかしてここ?〟するとスタップがアナウンスしている。
「#$14:15%&‘()*14:30+&%$#‘@>」
どうやら14:15~14:30の間にここに来いと言っているようだ。
上を見ると赤い14:00の文字が点灯していた。14:00の人たちはすんなりとエレベーターに入っていくのだが、それ以外の人はスペースに入ってこないよう追い出されている。
私のチケットには14:30と記載があるので、14:15~14:30の間にここに来ればいいのだろう。
時計を見ると13:45。〝あれ? 私はシティパス持っているから、優先的に入場できるんじゃないの?〟と本当は言いたかったのだが、言えないので、仕方なく30分待つことにした。その間におトイレを済ませようと思い、restroomを探したのだが、見つからなかった。スタッフや他の警備員に聞くも見つからず、運よく清掃員に出会えたので聞き、指を指された方へ行くのだが、やはり見当たらなかった。そして散々迷いやっと見つけたrestroomのドアにはクローズの札がかかっていた。〝なんだよぉ~、清掃員にまで聞いたのに。全然運良くないじゃないか〟
あっちに行き困り、こっちに戻り途方に暮れて、20分以上探したが見つからず、諦めた。もうすぐ14:15。エレベーターに乗りそこなったら大変だ。いくらなんでも展望台にはあるだろう。こうなったらTop of the Rockを上り切ったてっぺんから用足ししてやることにした。切羽詰っていなかったので我慢する。

おトイレを探してうろついている途中に、2020TOKYOオリンピックの電光掲示板を見つけた。

2018年11月8日、Top of the Rockで見たオリンピック掲示板。まさか1年延期になるとは、この時は想像すらつかなかった。

Manhattanのど真ん中で突然出くわした日本・東京にびっくりしながら、〝きっと私は東京でオリンピックを見るんだろうなぁ。オリンピックが開催されるときには、New York移住計画がどこまで進んでいるんだろう……〟
期待と否定と諦めモードが入り混じるのを感じながら、何が何でもこの夢、実現してやるっ!!と息巻いた。

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