#132 波の音を聞きながら佇む・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月12日(月)12日目・・・6

Roosevelt Island Tramway(ルーズベルト・アイランド・トラムウェイ ) を降りて、初めてルーズベル島に足を踏み入れた。
トラムと並行して通っていたクイーンズボロ橋を、下から眺めてみる。
こちらもBROOKLYN BRIDGEに負けないくらい大きく、どっしりしていた。

“壮大だなぁ”と思いながらしばし見とれていた。
すると、Manhattan方面からやってきたトラムが、ルーズベル島に到着。

こうして2台のトラムが行ったり来たりしているのだ。

島は、長さ3㎞、幅240mしかないので、前後左右どちらを見渡しても川が見える。

川ギリギリのところまで近づき、ジャブンジャブンと壁に当たる水の音を聞きながら、目の前に林立している摩天楼を眺める。

今は観光客としてだが、いつか本物のNew Yorkerとして眺めたい。仕事の帰りにちょっと夜景を見に来られたら、はぁ~幸せだろうなぁ。
妄想しながら、左右に通り過ぎていくモーター小舟を目で追いつつ、ボーッとしていた。

街路樹も植え込みも、すっかり黄色や橙色になって、New Yorkに秋が来ていることを教えてくれていた。

Manhattanからトラムに乗るときは曇っていたが、ルーズベルト島に着くころには薄日が差してきた。キラキラと光る川面を見て癒される。
川岸に沿ってテーブルとイスが並んでおり、座って川面とManhattanの高層ビルを、交互に眺めていた。

確かに私は、New York:Manhattanにいる。林立する高層ビルを、実際にこの目で今、見ている。
2日目にTimes Squareにいたときと同じように、このままずーっとここにこうしていたかった。
相変わらず、心も体もふわふわと浮いた感じがしており、どこか落ち着かなかった。

周辺を少しグルっと周り、Manhattanからルーズベルト島へ来た時と同じように、またトラムに乗った。今度はどんどんとManhattanが近づいてくる。空からビルの谷間へ。



New Yorkerにとっては、トラムでの空の旅など、日常にもひっかからないのだろうが、観光客の私の中は、大はしゃぎだった。
BROOKLYN BRIDGEと同じく、朝、昼、夕方、夜と、時間を変えて乗りたい。
写真集を切り取った風景が、肉眼で楽しめる、贅沢な空の旅だった。 

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