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好きな人のキラキラした顔が1番好き①

※これはThe Songbards presents「ミックステープVol.12」の感想と備忘録ですが、チケットの先行申込までしか書いていません。

The Songbardsを好きになってから4年が過ぎ、もう彼らを知る前の自分がどんな人間だったかは思い出せないというのが正直なところである。
ただ、andymoriや小山田壮平というアーティストに全然詳しくなかったことは間違いない。

ではなぜ「しばらくライブ遠征はやめようと思って…」と職場の同期に話した翌日にチケットを申し込んだのか?なぜ無理矢理仕事を調整してもらって休みを取ったのか?

本当に話は長くなるが、恐らく初めのきっかけはThe Songbardsが出演していたラジオ番組である。ルーツである音楽の一つとして彼らがandymoriの空は藍色を紹介していたのだろう。私はサブスクのマイライブラリにこの曲を追加した。とにもかくにも、「andymori」というバンドは、The Songbardsを通して私の耳に残った。

それからしばらくして、コロナ禍に入った。音楽を聴き、弾き語り映像を見て何とか日々をやり過ごしていた私はもう一度andymoriと出会うことになる。
おそらくは皓平さんの弾き語りをきっかけに、オリジナル音源を聴いているうちに身体にandymoriがしみ込んでいた、というような感覚になるだろうか。今まで好きなバンドの曲しか聴いていなかった私が、自主的にandymoriも、小山田さんのソロ作品も、聴くようになっていた。

andymoriが私の好きなものになってからも、私の中であくまで「The Songbardsが好きなバンド」という意識は変わらなかった。チケットの入金忘れの話を死ぬほど聞いたし、バンドや弾き語りのカバーもたくさん聴いたから。特にBa.柴田さんへの誕生日に合わせてベースマンの弾き語りをしていた時は、なんて素敵なプレゼントなんだ…と震えていた。

小山田さんのミックステープへの出演が決まった時、お祝いの言葉を告げるだけで幸せで、自分が見に行くという考えは持っていなかった。
むしろ、The Songbardsのライブは見たいけれど、柴田さんの考えたベースラインがいつもと違う音で鳴っているのを聴くのが辛くて、遠征はやめようと思っていた。andymoriへの気持ちは、小山田壮平さんのソロライブを見たい気持ちとイコールではなかった。

次のきっかけは、7月のある長い一日だった。その日は神戸VARIT.の周年祭と、心斎橋のサーキットイベントのダブルヘッダーで、まず朝から神戸に向かい、夕方からは大阪ミナミに移動するハードスケジュール。
昼公演は急遽The Songbards 3人体制のアコースティックワンマンになったのだが、カバー曲やレア曲を織り交ぜたセットリストで美しいハーモニーを堪能できた。改めて彼らから目を離したくないと思った、これが二つめのきっかけである。
3つめのきっかけはサーキットイベント「New Buddy!」にあった。当然目当ては皓平さんと有志さんの弾き語りだが、せっかくのサーキットだし色々回るぞ…!とタイムテーブルとにらめっこをしていて気付いた「曽我部恵一」の文字。このサニーデイ・サービスの曽我部さんの弾き語り…MCの柔らかい雰囲気とは裏腹な力強い演奏と歌声で、完全に喰らった状態になったのだ。と同時にあることにも気付いた、「じゃあ小山田さんの弾き語りはどうだろうか?」

それから急いでチケット先行に申し込み、宿と新幹線を確保した私は同期からの「なんでなん?」の視線に耐えながら仕事の調整に取り掛かるのだった。


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