ご飯の時間

うちの旦那さんは、帰ってくるのが遅い。夜ご飯を一緒に食べるのが、なかなか難しい。

私の幼い頃、ご飯の時間は家族団欒の時間だった。おじいちゃんは、毎晩晩酌をしながら、おばあちゃんに愚痴をこぼし。それを聞いてるのか聞いてないのか、ハイハイ言いながらご飯を食べるおばあちゃん。私たち兄弟は、オカズを取り合い、負けじととご飯を食べ、父と母に我先に今日あった出来事を話す。ワーワーガヤガヤ、騒がしい食卓だった。

大人になって一人暮らしをはじめてからは、帰ってきたらビール片手に料理を作り。つまみながら、あらかた半分をキッチンで済ます。なんて事もある自由なご飯時間だった。

夫婦で暮らすようになり、自分以外の人のために料理をするようになると。出来立ての料理を食べさせたくて、わざわざ、夜遅い主人を待ってることもあった。

だがしかし、うちの旦那さんは帰ってくるのが遅い。待ってるとお腹も空くし、急な会議でご飯がいらない日もあったりして。だんだんと、お互いのため、別々にご飯を食べるようになった。

今は、私が休みの日だけは一緒に食べることにしている。たまにしかないが、自分が作った料理を目の前で『美味しい、美味しい』と食べてもらえるのは、やっぱり嬉しいものだ。


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