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【読書感想】働く君に贈る25の言葉 著:佐々木常夫

今回はこの本を読みました。
働く事を改めて考え直そうと思っていた時に、タイトルが目に入って手に取りました。
働く中で自分を成長させる言葉や勇気をもらえる言葉が見つかれば良いなと思って読みました。

読んで、
目の前の現実から逃げずに、誠意を持って向き合う事で、自分を成長させていける事を教わりました。

どんな人も失敗した時や傷付いた時は、辛い思いをします。
投げ出してしまえたら楽だと思います。
でもその時感じる辛さや痛みこそがその人の本当の成長に必要だと著者は言っています。

出世したい、給料を上げたい、休みがたくさん欲しい。
そんな欲を持つ事は悪い事ではありません。
しかし、その事だけ考えて仕事をしても上手くいかない事が多いと思います。
それは周りの協力を得られないからです。
他者を顧みず、自分の得だけ考えている人は周りからだんだん大切にされなくなります。
しかし、それを反省して他者の希望も叶えるにはどうしたら良いかを必死で考えていると変化が起こります。
行動を変えるうちに、いつしか個人的な欲が「志」に変わるのです。
最初から立派な志を持てる人は多くありません。
殆どは個人的な欲が磨かれて「志」と呼べるものに変わっていきます。
強い欲を持たなければ、傷付くこともありません。
しかし、それでは本当の成長も出来ません。
「志」を持つためにも欲を持って思い切り挑戦して、思い切り傷つく事が必要です。

また、自分が原因で、人から注意される事もあります。
申し訳なくて顔向けできない。と思ってしまうかもしれません。
怖くて会う勇気が出ない事もあります。
しかしそんな時こそ、相手との心の距離を縮めるチャンスでもあるのです。
ミスを挽回するために、真摯に丁寧に向き合えば相手に伝わります。
そもそも、大抵の人は自分が怒った事について引け目を感じています。
それで終わっては後味が悪いので、挽回しようと努力する人の事は許してくれる事が多いです。
しかし、ここで注意するべきはあくまで誠意を持つ事です。
誠意なく、自分の保身に走るような行動は余計に相手の印象を悪くします。

さて、ここでの誠意とは何でしょう?
それは、相手の立場で相手のためになる行動を取る事だと思います。
相手を尊重する事。
言い訳せずに心から真剣に謝る事。
同じ失敗をしない様に、対策を考えて実行する事。
これが誠意のある行動だと私は思います。
これを心掛けていれば、周りから信頼されます。
そして、お互い心を開いて、より良い関係を築いていけるでしょう。

私たちの前には毎日いろんな問題が起きます。
逃げ出したくなる事もありますが、まず受け止めなければ始まりません。
そして、自分が助かるだけでなく、どうしたら周りの人まで助けられるのかを考える事が大切だとこの本で学びました。
空回りする事もありますが、一度や二度ではへこたれず、トライアンドエラーを続けられる人が人間として成長できる人だと思いました。
私もよく考えてよく行動する人になりたいと思いました。

最後にこの本から一文引用したいと思います。

運命を引き受けなさい。
それが、生きるということです。

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