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【読書感想】人生の勝負は、朝で決まる。 「結果を出す人」が続けている52の朝の習慣 著:千田琢哉

早起きを続けられるヒントが得られたら良いなと思い、読み始めました。

読んだ結果、早起きは目的ではなく早起きしたくなる理由があって起こる、あくまで副産物である事を知りました。

この本には早起きをする為の技術は具体的には書かれていません。
早く起きれる人、起きたいと思ってても起きれない人、それぞれの理由や考え方が書かれています。

まず、どうして早く起きれないのかというと、起きたら「嫌な事」をしなくてはならないから起きたくないのです。
反対に、やりたくて堪らない「大好きな事」をしている人は誰に言われなくても自然と早起きが出来てしまいます。
実は、私はこの部分を読んだ時にかなりショックを受けました。
好きな事を仕事に出来ていると思っていたからです。
「嫌な事をしているなんて、そんな訳ない」と必死に言い訳を頭で作っていましたが、落ち着いて振り返ってみると、最近は仕事内容を作業と捉えて正直面倒くさいという気持ちが大きくなっている事に気が付きました。
少し悩みましたが、現在の仕事についてどういう心持ちでいるのかを見直す良い機会になりました。
子どもの頃のようにワクワクしながら朝を迎える気持ちを忘れたくないと思いました。

よく寝て目覚めの良い朝を迎える為に、起きている時によく考えてよく働く。という項目もハッとさせられました。
「睡眠は人生のおまけではなく、睡眠こそが人生の主役である」
そう考えると、疲れるから無駄に動きたくないと思ったり、面倒臭いからなるべく考えないで出来ることをしたい、という考えが逆転しました。
起きている間にエネルギーを使う事に喜びを感じられますし、思考が無駄になる事を恐れなくなります。
どうしても無駄な事はしたくないと考えがちですが、よく寝る為にしていると思えば全く無駄ではありません。
寧ろ必要不可欠な事です。
何事も体力を使って取り組む人の方が、疲れない様にセーブしながら取り組む人より成長出来る確率は高いと思います。

他にも、早起きする事で起こる良い影響を、仕事、勉強、人間関係、恋愛の項目に分けて簡潔に書かれています。
身になる部分は読者によって違うと思います。
私は人間関係や仕事の部分がとても為になりましたし、恋愛の章は自分が著者と年齢も性別も違うからか素直に頷けない部分もありました。
学生さんや考えたり覚えることの多い方は勉強の章が参考になると思います。

1番最後の「今日も朝、目覚めた事に感謝する」と題された部分は忘れてはいけない事だと思いました。
普通の事に感謝する事を忘れがちですが、忘れると途端に幸せから遠ざかってしまいます。
当たり前を当たり前に感謝できる人で居続けたいです。

本書を読んで、過去に早起きが辛くなり続けられなくなっていた頃は早起きが目的になってしまっていたと気付けました。
早起きしようと思うのではなく、翌日の予定にワクワクしようと思います。
同じ様な毎日でも、見方を変えれば見逃していたワクワク出来る事が見つかります。
記念日の様な特別なイベントだけじゃなく、一食を好物にするとか、気になっていたお店を覗いてみるとか、大切な人に連絡するとか、お気に入りの物を身に付けるとか、新しい本を読むとか、小さな事で良いのだと思います。
ちょっとした事でも朝を楽しみに迎えられればその睡眠は成功していると言えるでしょう。

ここからは蛇足ですが、私は人間は忘れる生き物だと思っていて、どんなに大切な事で人生を豊かにしてくれる知識も、そのままではすぐに忘れてしまう物だと思っています。
しかし大切な事は表現が変わっても、沢山の本の中で繰り返し登場します。
読書をする中で、普遍的な考えと何度も出逢う事で自分の生きる軸に変わっていくのかなと思います。
それも読書をする理由の一つかもしれないと、この本を読んで思いました。
ゆっくりでも自分のペースで身になる読書を続けたいと思います。

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