スカウトされに行く次男

スカウトといっても決して原宿にスカウトされに行ったのではない。

療育を受けるべく、療育センターのような医療に繋がれるように、声を掛けてもらえるように母である諭吉は当時1歳半前後だった次男を地域の発達が気になる子供が集まる集いに参加したのである。

その頃は、次男を産んだ土地から、全く縁もゆかりもない西日本の某都市に転勤で引っ越したばかりの頃だった。

次男が産まれて感じていた事。

なんだか、目が合いにくいな…と言う事。
そして成長がゆっくり気味だなぁと言う事。
そしてこちらの言う事がわかっていない事。

そして決定打としては、ようやく自分で立てるようになった頃、よく見られた仕草であった。

アゴをひき目線は上目遣いでクルクルと回る姿

を見て諭吉は、これは何かある!医療に早く繋がった方がいい!と区役所主催の集まりに参加した。

そこには、区役所の保健師の他に、療育センターからの職員も1人派遣されており、積極的にその職員と話し合った。
短いスパンの転勤族であるがゆえに時間がない事、ぜひ医療に繋がりたいと言う熱い思いをぶつけ、原宿の通りに居る芸能事務所のスカウトに自分から売り込みに行くような厚かましさで、療育センターへのチケットをゲットしたのであった。



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