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18きっぷとひたちなか海浜鉄道

千葉県の銚子電鉄に続いては、茨城県のひたちなか海浜鉄道へ行ってみた。常磐線の勝田駅からひたちなか市内を走って終点の阿字ヶ浦まで。十数年前に廃線の危機を迎えたが、私鉄から第三セクターに生まれ変わって現在も元気で活躍中。

勝田駅JRホームと隣接する海浜鉄道湊線乗り場にやって来たのは、一両こっきりのキハ11-7ディーゼルカー。

車内はこんな感じ。黒いうさぎは、車体のラッピング広告主でもあるクリーニング屋さんのキャラクターなのだとか。

この車両も銚子電鉄同様、他社のお古を活用している。以前はJR東海の子会社で活躍していた。

定刻どおり出発進行!

運転席横から見た景色。この駅は、後ほど降りるとしよう。

沿線の中心駅那珂湊で、もう一両のディーゼルカーと行き違い。ここも後で降りることにして、今日はもう少し先まで進む。

最初の下車駅は、こちら。

数日前に開業したばかりの美乃浜学園駅。

名前だけ見ると、どこかの私立有名校のようだけど、実はひたちなか市立。近隣の3小学校と2中学校を統合して、この春開校する小中一貫校なのだ。

学校は新年度スタートだけれど、駅はダイヤ改正に合わせて一足早く開業という次第。

学校から駅へと続く道も新しく作られた。新学期になったら多くの児童生徒で賑やかになるはず。

終点の阿字ヶ浦で折り返してきたさっきのキハ11-7に乗って、こちらも元来た方向へUターン。

行きの車内からサクラが見えていた中根駅に降り立つ。近隣の名所や名物をイラストに織り込んでいる不思議な駅名標。「根」の右側は、想像どおりの前方後円墳。近所に遺跡があるらしい。

ソメイヨシノより開花時期が早い大漁桜は、ちょうど満開で最大の見頃時期。携帯電話のカメラを構えた老老男女のみなさんが、あちこちで記念撮影に励んでいる。

勝田駅で折り返してきたキハ11-7に三度目の乗車。

終点の阿字ヶ浦まで乗り進む。

今はこのとおり、駅のすぐ先で行き止まり。なのだけれど、この近くにある国営ひたち海浜公園までの延伸が、つい先日認可されたばかり。

春のネモフィラ、秋のコキアなどが有名で、大勢の観光客が押し寄せる。そのため、近隣の交通渋滞が激しいそうだ。そこで、湊線を公園まで延伸してお客さんを運び、渋滞を緩和しようとの計画。

廃線の危機にあった単線非電化路線が、新しく線路を伸ばす。そう聞くだけでワクワクするではないか。まだ工事は始まっていないけれど、これからが大いに楽しみ。

阿字ヶ浦駅では、ホームに屋根を設置する工事が進んでいる。先ほどの美乃浜学園へは、この駅からも多くの児童生徒が通う。少しでも雨を防ごうとの措置なのだ。

柵の左側、細い路地が舗装されているのも、通学生の足元を守るため。

次に乗ったのは、もう一両のディーゼルカー。こちらは、他社のお古ではなく自前の車両。車内は、どど~んと長いシートが続いている。

今日4回目の下車駅は、中心駅那珂湊。銚子電鉄の仲ノ町駅と同様、駅舎に併設されているのが本社事務所。

構内で休む車両たち。朝夕は2両編成、行楽シーズンの最盛期には3両編成で運転されることもあるが、今日は多くの仲間が休憩中。

またまたやって来たキハ11-7に乗って、那珂湊を後にして帰宅の途へ。

~おわり~

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