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18きっぷと銚子電鉄

JRが春、夏、冬に発売している青春18きっぷ。この18きっぷを久しぶりに買った。JRの普通列車に乗って関東地方のローカル私鉄をいくつか訪問したので、ご紹介したいと思う。

JR総武本線の終点は銚子。太平洋に突き出た犬吠埼を要する漁業の町として知られる。利根川をはさんだ対岸は茨城県。

今回の目的地、銚子電鉄の乗り場はJRホームと直結しているが、少し時間があるので、次駅仲ノ町まで歩いてみよう。

途中の踏切で、銚子駅へ向かう銚子電鉄の車両と遭遇。

さらに歩くと、間もなく構内に停車する電車たちが見えてきた。

ここが、銚子電鉄本社も兼ねた仲ノ町駅。窓口で一日乗車券の「弧廻(こまわり)手形」¥700を購入。

赤字に苦しむ銚子電鉄は、「ぬれ煎餅」など副業が売上の大半を占めるそう。なので、大手信用会社の分類では、米菓製造業になっているとか。

そして、ついに無謀にも?映画制作へ進出。その「電車を止めるな!」のポスターが、事務所扉にデカデカと貼り出されている。

先ほどの電車が折り返してきたので、乗り込むとしよう。

車内はこんな感じ。この装飾に見覚えのある方もおられるだろう。

そう、米津玄師の「カムパネルラ」MVに登場するのだ。

この車両、元々京王帝都電鉄(現・京王電鉄)で走っていた。京王で引退後、四国は愛媛県の伊予鉄道で二度目の活躍を果たし、さらには再び関東に戻ってきて、ここ銚子で三度目の余生を送っているという次第。

のんびり走って、終点の外川(とかわ)まで。

NHKの朝ドラ「澪つくし」の舞台となり、その他にもTVドラマなどのロケ地として使われたという味わいのある駅なのだ。

駅から少し歩くと外川漁港。東日本大震災の大津波は、犬吠埼の南側となるこの地にも押し寄せてきたようだ。

終点外川の一つ手前犬吠は、犬吠埼への最寄り駅。歩いても近いので、ぷらぷらたどってみよう。

犬吠駅近くを通って犬吠埼灯台へ。

遊歩道を下りると、太平洋の荒波がざっぱ~ん。

恐竜が闊歩していたはるか大昔、白亜紀の堆積物も露出しているらしい。

灯台脇の白い建物は、犬吠テラステラス。

その中にあるのが、地元「銚子ビール」のカウンター。

こちらで、3種のおためしセットを購入。お隣りの物産店で買ったわさび味の炙りあんこうをお供にちょいと昼飲み。

キャベツ畑の向こうは犬吠駅。

犬吠駅舎内には、名物「ぬれ煎餅」などお土産品の販売店。等身大のパネルは、銚子電鉄の広告塔ともなっている竹本社長。

これを見ると、鉄道ファンの一人として銚子電鉄を応援しなきゃと思うよね。

こうして犬吠駅から銚子電鉄を後にしたのであった。   ~おわり~                                     

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