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私がフォーリンラブしたお話

こんにちは。あめ です。

何ですかこのタイトル。
完全に深夜のテンションですねこれは(現在深夜1時すぎ。寝ろ。)。
後で恥ずかしくなっても知らないからな自分!

そういえば、前回の投稿に予想以上に「いいね」がきて、予想以上というのは完全に当社比なんですけど、素直に嬉しいです。
ありがとうございます。

(↓前回は「周りの人たちのざっくり紹介」と題して書きました。
よかったらもっと見てください。(笑))
https://note.com/yukiame/n/n3cc9db8dd61e

あとnote内に「ダッシュボード」っていう機能?ページ?があるんですけど、「全体ビュー」なる項目があって、アクセス数のことだと思われるのですが、これもまた日々ちまちま増えていて、

見ていて楽しい。

前回の投稿が、知り合いのことを思いっきり勝手気ままに紹介しちゃった!!っていう内容だったので、ごめん書いたよ的な謝罪なんだか結局は宣伝もかねて(書いたら誰かに言いたくなっちゃって。)InstagramとかTwitterにリンクをはったんです。
そしたら登場人物のうちの1人が「読んだよ!」ってメッセージくれて、

なにこれ嬉しい
ひとりでニヤニヤしておりました(・∀・)ニヤニヤ

...お願いだから変な人とか言わないでおいて。

それで少し調子に乗っ…というかちょうど書きたい内容があったので、そう、書きたいから!
間髪入れずにまた投稿します(笑)

今回のお題は、私の初恋のお話です。

急に。

ほら、3月14日ってホワイトデーじゃないですか。
別に過去の3月14日に何かあったわけではないんですけど。毎年父からお高いチョコレートを頂ける可能性が高い日であって(今年もよろしくお願いします。)、それ以下でもそれ以上でもないっていう

悲しくなるからやめよう、
本題に早く入れ私。

前回投稿で「くま氏」という人を紹介しました。
今日の主人公はこの方です。

くま氏の項の最後に、
ちなみに私の初恋はくま氏に捧げたんですよん(笑)
って1行で済ませた恋バナを、少し書いてみようと思います。

1.初めてのくま氏

忘れもしない2014年4月、S大学病院精神科病棟のホール。

初めての入院という事態に不安で縮こまっている私に、最初に話しかけてきたのが、のちに「くま氏」とあだ名を勝手につけることになるその人だった。

その日、S大学病院での初採血を担当したのもくま氏だったのだが、
「ごめん、僕採血下手なんだよ」
と恐ろしい前置きをしてから針を刺してきた。

やめて何てこと言うんやこの人
それが第一印象となった。
ちなみにフォーリンラブはもっと先だと推定されているので、採血されて惚れた奴とか思わないでください。マゾヒストちゃう。

私の知っている精神科病棟では、入院患者1人1人に「受け持ち看護師」なる看護師
簡単に言えば、めっちゃ世話焼く係の看護師
があてがわれる。

入院するたびにこの受け持ち看護師は変わるのだが、初回の入院で私担当の”めっちゃ世話焼く係の看護師”だったのが くま氏だった。

歳の差、22くらい。

下手したら父娘くらい歳が離れていたのだが、その歳の差が功を奏したのか、私にとっては他の若い看護師さんたちよりも話がしやすかった。

私は何故か、同年代の男性とまともに話ができない。

まず顔を見ても名前が分からない。逆も然り。
何回会っても分からない人はずっと分からないんです大変申し訳ないことに。

小学校が学年87人のうち男子がわずか6人。
中学校は女子校。
高校は共学だったものの、男子との接点がまるでない。せいぜい文化祭の準備で二言三言、という程度。

とにかく”男子”という生き物と話す機会がこれでもかというくらい無く過ごしていたら、まともに話せない(私があがり症状態になって逃げる)、そして顔と名前が永遠に一致しない、エトセトラ。

そんなんで大学入れば自動的に彼氏ができると信じていた高校生の私、悔い改めよ。

少し話がそれたが、歳の離れた男性看護師・くま氏に、私はすぐに慣れた。というか懐いた。犬か。いや猫派だから猫か。
主治医であったドクター・チンアナゴよりも、くま氏の方によく話を聞いてもらっていた。

チンアナゴ(先生)より、クマ(看護師)に懐く、犬または猫(私)。
動物園か。陸も海もごっちゃだが。

それから、2か月半に及んだ入院生活の間、くま氏はしょちゅう様子を見に来てくれた。
当時かなりやさぐれたJKだった私は、今思い出すと何てことをしゃべってんだ貴様、と突っ込みたくなるようなあんなことやこんなことを吐き出しまくって、お陰様でメンタルが長い間底なし沼にはまっていた状態から、ある程度の改善がみられた。

もちろんたくさんの看護師たち、ドクター・チンアナゴはじめ担当医軍団にも、果ては同じ部屋のおばちゃま患者さんからも可愛がってもらい、皆さん総力をあげて私の入院をより良いものにしてくれた。

でも、やはり私にとっては、何よりくま氏の存在が大きかった。

退院前日、くま氏が部屋に来て、
「元気でね」
と言って去っていったあと、私はしばらく涙が止まらなくて、

くま氏がいなくなるのに、私はやっていけるのだろうか。

そのくらい不安だった。

2.お袋さん的再会

その涙の別れ(大げさ)から2年が経ち、私はまた入院することになった。

え、また入院ですか。

そうなんです。
精神疾患はエイヤー!!とぱぱっと完治してくれるものではない。
現に私はかれこれ8年くらい、定期的に通院し診察を受け、毎日処方された薬を指示通りに飲み(たまにすっぽかすと怒られる)、入院は6回している。

それでも未だに波が激しく、完全に1日中床に臥せている日もあれば、急にやる気を出してバイトをしてみる日もある。
1日の中でも、日内変動というらしいが、日中はキャッキャッと家族や友人と笑って楽しく過ごしていても、夜になると急に気分が落ち込んで泣き出したり、食事が喉を通らなかったりする。

笑ったり泣いたり忙しい、という様子だけ見ていると、
赤ちゃんかお前は
そんな感じである。

大学受験という大イベントを終え、無事に大学に入学したものの、環境の変化がものすごかったためか、あとは受験が終わった反動か、私は盛大に体調を崩した。
適応障害の症状がひどい、という見立てだった。

当時、K医療センターに転院してそちらの外来診察を受けていたのだが、そこに入院設備がないことや自宅から遠いことから、紹介状をしたためてもらい、S大学病院に入院することになった。

2年ぶりの病棟である。

そして何より

2年ぶりのくま氏である。

その くま氏が私を見つけて放った第一声

「ん?やせた?ちゃんと食べてる?」

いつからあなたはお袋さんに。

でも知った人、しかも”あの”くま氏に軽口を叩かれて張りつめていた何かが解けたのか、私は再会早々ぼろぼろ泣いて、くま氏を驚かせて大いに慌てさせた。

すみません泣き虫で。

2回目の入院は3週間ほどで終了して、今度はあまりくま氏と話すこともなくあっさりと退院した。

その半年後、またまた私は病棟にINした。
3回目の入院生活の始まりである。ここでついにフォーリンラブです。

3.それって恋でしょ By医師

2016年12月、学業の負担が思いのほか大きく、季節的なものもあったのか
(冬は体調を崩しやすい:「冬のメンタル事情 転換性障害の私の場合」参照)
私は文字通りぶっ倒れた。

この3回目の入院で、恋を自覚することになるとはねえ…。
そんなこと、メンタルがぼろぼろに荒んでしまっていた入院当日の私は知る由もない。

ちなみに、この入院時のくま氏エンカウント第一声も、

「やせた?」

と本気か冗談か分からないお袋さん的なものだった。

本気かと思ったのは、実際に私の体重が激減していたからだ。
1回目の入院時より確か5~6㎏落ちていた。もともと痩せ気味なのが更に体重が減っていたので、「やせた?」とは他の看護師からも言われた。

そして、入院すると毎回担当医軍団が変わるのが恒例行事だ。
この3回目入院の担当医は、優しいお母さんオーラを搭載した女医のA先生を筆頭に、
飄々とした母曰く「イケメン」のY先生、
そしてカンファレンスでの自己紹介で、大勢の精神科医たちに向かって「将来の夢はペンギンを飼うこと」と言い放ったらしい研修医のT先生。

ちなみにT先生は自宅の風呂をペンギンのためにリフォームする費用まで調べ上げていた。
100万円はくだらないとか。知らんけど。

ガチ勢だ。
ペンギン飼いたいというガチ勢には初めてお目にかかったわ

このT先生...ペンギン先生と、飄々Y先生がほぼ毎日回診で私と話していた。
S大学病院ってチンアナゴとかクマとかペンギンとか、何か動物が多い。

それはさておき。

このペンギン先生とY先生はだいたい2人一緒にやってきて、症状のこともよく聞くけれど同じくらい「女子大生の生態」に興味があったようで、日常生活についてガンガン質問してきた。

話すの楽しかったけど、あれはカルテに書かれているのだろうか。
Twitterで何を呟いているのかとか、裏アカウントって何なのとか、Instagramがどうのこうのとか、

先生そんなに気になりますか(笑)
聞くのはいいけどカルテに書きますかこれを。

まあ、20代後半ペンギン先生と30代半ばY先生にとって、女子大生という生き物に接する機会はあまりなかったのだろう。

珍獣ハンター。
...違うか

私はそんなパリピというか、きゃぴきゃぴしているタイプではなく、未だに高校生と間違われるくらい化粧っけもないし、美容師さんには童顔と言われる。

ちょっとひどいぞみんな

でも一応女子大生というカテゴリーに属している、とみなされた私への回診は、常に日常生活への質問が多めだった。

そんなある日Y先生が、「1回目の入院の時のカルテ読んだんだけど」と話を切り出した。

あのやさぐれJK時代が暴かれる。。。

と怯えたのも一瞬、
「(くま氏)さんってずっと前からいるんだね。カルテによく名前が書いてある」

まさかのくま氏登場。何か背後からぶち込まれてきたぞクマ(動物)が、いやくま氏(人間)が。
くま氏一体何書いたの。

急なこの話題、どうやらカルテに私の様子や話した内容を記入した看護師の署名として、くま氏の名前がよく登場していたらしい。

続けてY先生
「(くま氏)さんのこと、けっこう信頼してるんだね」ニヤニヤ

ちょっと待ってなんか話の流れが妙。
特にY先生の表情が。なんかニヤニヤしてるのはさて何だ。
やけに楽しそう。

少し引っ掛かりつつも、何となく私はくま氏についてしばらく喋った。
回診中だとかそんなことは女子大生の生態を聞かれてる時点でどうでもいい(...本当はたぶんどうでもよくはない)。
何を話したのか、それはよく覚えていないけれど。

なぜ内容を覚えていないのか、というのは、ひとしきり話を聞いた後、飄々Y先生が飄々口調でほいっと放った一言のインパクトが強すぎた、という言い訳と責任転嫁をここに置いておく。


「なんかさ、それって、恋でしょ」


...いま、何て?

誰が?誰に?恋?え?

恋を自覚して、それも回診で精神科医に指摘されて気づいて、
しかもまさかの初恋ってやつで、

いやいやどこがどうして恋になるんだ
...それはいかにもモテてきました風な既婚・Y先生のある意味一種”診断”なので私には解せない。まったくもって。

こうして私はいつの間にかフォーリンラブしていた。ことがわかった。

4.一線があるんです、それでも。

くま氏のそのクマフォルムを気づいたら探してるとか
話しかけられたら嬉しいと同時に、それ以上の何かでこう、きゅん...

いや恥ずかしいのでやめます
急に慣れない乙女みたいなこと書くと変な汗が出る。

とりあえず言われてみれば自覚症状が山ほどあった。
ほとんどJpopのラブソングの歌詞に出てくるような感じの。

「いつもどこかで探してるんだ君の姿を」的な
「恋しちゃったんだ君に気づいてないでしょう」的な
そういうアレ。

私もつい最近まで、自分が「恋しちゃったんだ君に」状態なんて気づいてなかったんだよ...。鈍感だ…。

かくして、入院中に私は完全に片想いモードに突入してしまったのである。
大学病院で恋に落ちましたとか、何してんだほんと。
佐藤健と上白石萌音じゃないんだから。現実を見ろーーー。

叶うわけがない。

そもそも、大学病院とかいう医療現場においては、
医療者:看護師、医師、看護助手、心理士など、医療行為を行う人たち

医療行為を受ける側である私のような「患者
との間には絶対的な線引きがある。

私は大学で心理学を専攻していたが、臨床つまり病院や学校などのカウンセリングやらにまつわる講義で口酸っぱく言われることが、

「クライエントとの関係に私情を挟んではならない。」

つまり、
看護師(医療者)患者 と似たような図式が、臨床心理の場面では、
心理士クライエント(=カウンセリングを受けて心理的支援を受ける人)
となる

というのを、大学にいた4年間散々言われた。
何なら、心理学の祖といわれるフロイトとかユングの次の次くらいの高頻度で。

耳にたこができるってこれですか

それくらい大切なことなのだろう。
私は今のところ心理職に就く予定はないので、今までもこれからももっぱら「受け手」の側の人間となる。

くま氏は、前回の投稿でも書いたが、ものすごく真面目なひとだ。
たまに盛大なドジはするけど、そこも思い返せば「ギャップ萌え」的なやつか、まあいい書いといて我ながら恥ずかしい、

だからきっと、”医療者”として”患者”の私に接している。

今までもそうだったし、この先会うことがあっても、それは変わらないだろう。

くま氏との間にある一線を越えることは私はできないと思う。
いくら「恋」という想いを抱いていても、
どれだけ「すき」でも、

私は患者で、くま氏は看護師で、
そうして出会った。それに、今まで病棟の外で会ったことはない。
私とくま氏は、なんだかんだでいつも入院したらこんにちは、退院したらさようなら、それだけだ。

私の日常には、くま氏はいない。
入院、というS大学病院の病棟における限定的非日常イベントでしか、私の生活にくま氏は現れない。

逆に
看護師として日々を過ごすくま氏の日常に、私はいない。

...さっきから乙女になって恥ずかしくなったり、叶うわけない理由をつらつら書いて悲しくなったり忙しいんですけど

もちろんこの恋が万万が一叶うのならば、それはとても嬉しいだろうし、私はそれはそれは幸せですハッピーです、となるだろうよ。
願わくば叶っちゃったりしてほしいわけですよ、未だに。

失恋は上書きするものだとよく聞くけれど、

未だに、くま氏を上書きできるくらい「すき」とか「恋」の感情を抱いた相手がいない。
相手がいない、というか、たぶん私がくま氏に向けて抱いている想いが、思いのほか強靭なのだと思う。

看護師に恋するなんて。
あほちゃう?単細胞?ふぬけ?

と言う人もいるかもしれない。
...ふぬけはちょっとひどいか

でも私はまだ、この想いを、くま氏への恋を、振り切ることができないでいる。

誰が何と言おうと、これは私の記念すべき初恋だ。
何かの「初めて」っていつも思い出深い。なぜか。

それなら、自分の恋くらい、自分にとっての大切な人への、この想いくらい。

自分が認めてあげなければ。

そうすることで、いつか、いい形に昇華してくれればいい。

そして、勝手にこんな恋情を寄せられたくま氏が、どうか、幸せでありますように。

これだけをいま、ここでお願いしておこう。
恋の神さまがいるならばその神さまとやらに。

私の得意な神頼みだ。

こんな惚気なんだか愚痴なんだかよく分からない長ったらしい文章を読んでくださり、ありがとうございました。
感想はまあ、あればコメント欄にでもちょろっと。
これ知り合いに身バレしたらけっこう恥ずかしいかも。まあそれは覚悟の上ということで。


みなさんの初恋の相手は誰でしたか?
今、恋していますか?
両想いなら、お幸せに!(イヤミじゃないですよ(笑))
片想いなら、叶いますように!(同上)

どうか素敵なホワイトデーを。
私は父のチョコに期待。(笑)

以上、ホワイトデーにかこつけて、私の初恋のお話でした。

ではまた(^^)/~~~

P.S.
記事の見出し画像に使った写真は、先日 院ちゃん(人物紹介投稿を参照ください)からいただいたぬいぐるみです。
これは、シロクマ...?
くま氏の中学生時代のあだ名は「しろくま」らしいので(くま氏談)、見出し画像に採用しました。
院ちゃんありがとう!(^^)!