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100. 勉強以外の「突っ走れる場所」

ダッカ大学1年生の元生徒が今日オフィスに来てくれました。来た理由は、どうやら悩みがあったようで。その悩みが

「大学の勉強つまらん!!」

ということでした。
彼はマネジメントを勉強している学生なのですが、暗記が苦手だそうです。なので様々な経営理論を学ぶのがしんどいとのこと。また、数学も苦手なので経済学系の科目でも、てこずっている。彼がマネジメント学部を選んだのはビジネスに興味があったから。でもビジネスを「学ぶこと」とビジネスを「やること」は違い過ぎて、全然勉強するモチベがあがらないみたいです。
「大学に入ったら、自分の好きなことだけ勉強できる!」
そう思って入ったのに、大教室での授業を聞いているのがしんどい。

その上、ダッカ大学には「天才」がいます。その「天才」たちは、彼にとって手の付けられない難題を淡々とこなしていく。

"I'm a failure…"
と嘆いていました。

この話を聞いて、自分が1年生の頃を思い出しました。
やっと大学生になれた!!受験勉強とはおさらばだ!!
そう思って最初は張り切って授業に挑むんだけど、想定以上に「つまらない」。がっくりとしました。
一方で、授業に集中し、勉強をこなし、テストで高得点を取っていく同期を見て
「私なんて…」
という気持ちになった。全く一緒です。

けど、大学と高校の違うところは、自分の時間を勉強以外に割く、という選択肢があることです。
私の場合、勉強から逃げて、サークル活動に集中したり、大学外のプログラムに参加したり、このバングラインターンでチャレンジしたり…「大学の施設」に直接お世話になった記憶がないのはちょっと惜しいけど、自分の時間の使い方について悔いはない。楽しい。

だけど、この私の環境ってすごくラッキーだったなっていうことを今日実感しました。というのも、バングラではインターンやバイトで雇ってもらうことが日本よりずっと大変みたいです。また、日本では大学生向けの様々なプログラムであふれているけど、バングラはまだ数が少ないらしく。ダッカ大生の彼は勉強以外でのチャレンジを探していましたが、まだ見つかっていないそうです。

もしかしたら彼は大学1年生で、情報収集をうまくできていないだけかもしれない。だから、バングラの大学生にも様々な機会がオープンである可能性はまだまだあるんだけど、それでも私は「勉強以外」の頑張れる場所に巡り合えた自分は本当に恵まれていたな、と思いました。

早く、彼にも「悔いなく突っ走れる」場所が見つかったらいいなあ。

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