#7 成功を習慣にできているか
~右脳/左脳,論理/感覚,経験/直観,うまくいくならどっちでもいい~
以前,私がお付き合いしていた製造業の経営者に,脳梗塞で倒れ生死の淵から蘇った某氏がいました。レントゲンを撮ると脳の半分が真っ黒で死んでいるのですが,信じられないことになぜか普通に生活できるし仕事もできるのです。ある時某氏と同室で宿泊することになった部下よると,某氏は夜中にベッドの上に正座し天井に向かって3時間ぐらい何かを唱えていたそうです。某氏本人は全くそのことを覚えてないらしく,きっとあれば死んでしまった脳の半分の機能を補うために宇宙と交信していたのだろう,という話になりました。
閑話休題。ドラッカーによれば,成功するには,論理的か感覚的か,慎重か大胆か,社交的か秘密主義か,そういう性質やものの考え方,行動パターンや価値観などは関係ない。成功し成果を上げた人に唯一共通しているのは成功するための行動を習慣化できているかどうか,ということのみだそうです。
成功するための習慣の要諦は,①成功するまでやり続ける事,②頻繁にやり方を変えない事,③修正すべき時は逡巡しないこと,の3つであろうと思います。
愚直に身の丈に合った商売を続けることが成功への近道であることは確かです。しかしそれでも,いつかは更なる成長が望めない壁にぶつかることになるでしょう。その時はいつもは自分があまり使わない視点や考え方でこれまでのやり方を見直すのです。そして迷わず大胆に変わることができるか,これが成長の鍵となります。経営とは,右脳も左脳も,論理も感覚も,経験も直観も,全脳フル稼働で取り組むものなのです。
正しいことより「適切なこと」に重きをおく,プラグマティックな実践主義コンサルタントです。経営の鬼門はヒトとカネ,理屈ではなく現実を好転させることをモットーとしています。 お問い合わせは,https://prop-fc.com/mail/mail.html