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#70 決断し行動する

~幸運の女神には前髪しかない~

今年1年は,コロナに明けコロナに終わった1年だったと言えるでしょう(そしてまだコロナ禍は収束していません)。そしてあらゆる業界の経営者は今も,Withコロナ,Afterコロナをどう生き抜くか,模索しているところでしょう。思ってもみなかったことが起こってしまったために,対応が後手後手になる,どう対処していいか最善策がわからない,どんどん内部留保が枯渇してくる,様々な苦難を経験した1年だったとお察しします。

ところで,確かに思ってもみなかったことだったのかもしれませんが,別の見方をすれば,ある程度予想されていた変化の速度が速まった,ある程度リスクを予測していたけれど急に眼前に提示された,という言い方もできなくもありません。世の中には,この変化の荒波に乗って業績を上げている企業や経営者もいます。それでは,うまく行っている経営者とうまく行っていない経営者は,何が違ったのでしょうか?ただ単に,運が良かったか悪かったか,あるいは時流に合った業種だったかそうでなかったか,ということだけなのでしょうか?

コンサルタントとして筆者が見るに,極論を言えばその違いはただ1点,「行動したか否か」につきると感じています。波に乗れていない経営者というのは,何年も前からリスクを理解していながらもその解消に向けた行動を取っていなかった,これまでのシステムを破壊して新しいモデルを作るべき時なのに具体的な行動ができなかった,何か動きは見せるのだけれども目の前の川を渡ろうとせずこちらの岸で水と戯れるのみだった,こんな印象です。

新しい年を迎え,急激に全てが変わるとは思いません。物事には慣性の法則がありますから,ここ1,2年は(コロナが収束するまでかもしれません),旧世界の価値観と新世界の価値観がせめぎ合い,混ざり合い,ある種のカオスを形成するのではないかと思います。しかしながら,そのカオスの霧が晴れた未来には,何かしら新しい世界が開けている予感がします。ですから,まだ間に合います。今年具体的に一歩踏み出す勇気を持てなかった人も,来年こそは自らを奮い立たせて新世界の扉の前まで歩いていき,その扉に触れてみませんか。

チャンスは準備していた人しか手にできませんが,準備をしていたからといっていつ来るかわかりません。しかしチャンスが来た時,100%の準備ができている人は滅多にいないのも事実です。ですから用意周到でなくても,まだ十分準備できていなくても「機を見て敏」に行動するしかないのです。

今日は,2020年12月31日の大晦日です。今年一年,大変な1年を何とか乗り切ってきた自分自身を,十分に褒め,慰め,いたわってください。そして明日からは,新しい時代が開かれることを感じ,決断し行動すること以外に,パラダイムシフトの波を乗り越える術はないという覚悟をしてください。Grasp Fortune by the forelock, 幸運の女神には前髪しかないのです。

〔こありん先生チャンネル〕YouTube配信しています@(・●・)@

#経営 #コンサルタント #アフターコロナ #幸運の女神には前髪しかない

正しいことより「適切なこと」に重きをおく,プラグマティックな実践主義コンサルタントです。経営の鬼門はヒトとカネ,理屈ではなく現実を好転させることをモットーとしています。 お問い合わせは,https://prop-fc.com/mail/mail.html