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easy poem「百日紅」

雨雲レーダーよりも先に
やってきた急性の雨に
これまで見たことのない程の
大きな百日紅が
お入りなさい
と、誘ってくれる
傘の模様のように
白い花が散りばめられ
大人が4、5人は
雨宿りできそうである

百日紅の中に入ったのは
初めてのことであり
艶やかな美しい枝ぶり
雨粒を掬うようにひらいた葉ぶり
しゃがみこんで
頭をゆっくり見上げて回す

ひと雨ごとに季節は進む
雨にとけてくひと夏
私の四十と数回目の夏を
百日紅が丁寧に記憶づけてくれる

蝉は
まだ鳴いている
まだ泣いている

#詩 #日記


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