日記「Happy Birthday to you」
１年365日を通して忘れない日は幾日あるだろう。結婚記念日や大切な人の誕生日、それから命日などなど。
今日は大切な私のAnniversary。中学一年生の時に初めて恋をした男の子のお誕生日。毎年、春がやってきて取り巻く環境がかわる４月になると、彼のお誕生日がやってくる。心の中で「M君○歳のお誕生日おめでとう。」とつぶやく。私の知っている彼は15歳から歳をとる事はない。中学校を卒業して都内の難関私立高校に進学したこと以外は何も知らないから。今頃どんな人生を送っているのだろう。
中学校を卒業してから何度か恋をした。でもお誕生日を覚えているのは彼だけだ。(初めて)って事の大きさに気付かされる。
M君、今日は春にしては暑いくらいのお誕生日だったね。夕方早々にお月様が昇っていたよ。お友達に囲まれてお誕生日会をしているだろうか、家族に囲まれてお誕生日を祝ってもらっているだろうか、はたまたひとりで過ごしているだろうか。
毎年、私よりも先に歳を重ねるM君が、15歳のままのあどけない顔で笑っている。
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