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La Fee Delice

久しぶりに渋谷を訪れた。
クリスマスに彩られた街は華やかで、いたるところにイルミネーションが施されている。
いくつものツリーと、いくつものライトと。
眩しいような光と時折通り過ぎる騒がしい車とを眺めて、人通りの少ない道に足を進める。
煌めく街を歩きながら、駅から少し離れたお店に入った。

渋谷駅から原宿方面に歩いた路地裏に、ゴールドのライトと馬の置物がある。
La Fee Deliceというガレット屋さん。
中に入ると赤を基調とした店内には、フランスの田舎をイメージさせる可愛らしく暖かな空間が広がっている。
案内してもらったテーブルには、キャンドルやまつぼっくりなどが置かれていた。

店内は物語の中に紛れ込んでしまったかのように、おとぎ話みたいな雰囲気で溢れていた。
異国の雑貨屋さんのような女の子の部屋のような、カントリー調で整えられた空間にどこか落ち着いた気持ちになる。

お食事用ガレットとデザートガレット、飲み物のメニューの中から、今回はお食事用ガレットとリンゴジュースを頼んだ。
シードルというりんごのお酒があって、冷たいけれどマグカップに入れてくれるから、少しちぐはぐな感じが面白かった。

ふんわりと良い匂いの漂うガレットに、どことなく夢見心地な心持ちになる。
几帳面な私はまっすぐまっすぐナイフを入れて、一口一口を綺麗な長方形にして口に運んでいたら、綺麗に食べるねと笑われた。
パリパリした部分も崩れることなくきっかりと切れて、綺麗なままで食べ終えることができた。

家にいるような居心地のいい店内は、人も多すぎず話しやすかった。
形が様々な照明も優しく、穏やかな気持ちにしてくれる。
いつまでも居たくなってしまうような、ゆるやかな空気が流れている。
今の季節には赤が似合うと、お店を出るときそう思った。

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