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モヤって候。

私の特技は手元を見つめずに(自分で読める程度の)字を書くことだ。学生時分、この特技は大いに役に立った。ただ、相手の目を見つめつつ、相槌を打ちながら文字を書き殴るものだから、「不思議な感じ」と言われたこともある。いい意味ではない、決して。

日頃からnoteに限らず、文章を書くことは少なくない。しかし、その実、日本語の文章が正しかったことはほとんどといっていいほどない。後から見返すと、単語が重複していたり、修飾語が多すぎて何が何やら分からなくなっていたりする。「英語を習うより前に日本語を習ったほうがいい」とは、私のような者のことをさすのであろう。

加えて、推敲もほとんどしない(自分の文章を客観視することに苦手意識を持っている)為、駄文を重ねることが常だ。そういう意味では、教師の語る既知の事象を書き殴るという作業は、私にとっては非常に容易かった。何故なら、其れ等はすべて既知だから。誰かが文章化した、何回も推敲された上の文言だったからである。

しかし、世の中、既知な事の方が遥かに少ない。学生時分に習ったことは基礎中の基礎であり、手だけ動かして頭を使ってこなかった身にとっては、世の中は大海のように広いのだ。未知のことを解釈するにあたり、井の中から出でて頭の良い人と語らうとき、私は「文章化する技術」の差と対峙する。突き付けられると言った方が正しいかもしれない。

そんなこんなで、モヤって候。

とい

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