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渇いちまった心に潤いを

怒涛の9月が過ぎ去った。
実は私の誕生月であるが、職業柄9月が忙しくなかったことがない。秋の学会シーズンは、9月〜10月と相場が決まっている。あれよあれよと誕生日は普通の日として過ぎて、一人でひっそりケーキを食べるのがお決まりのスタイルになった。

そんな9月の最終週、私には何としても出かけなければならない場所があった。ひと色展@大倉山記念館である。
何日に行くか、何時に行くか、どんな服で行くか、何か持っていくか、どんな方と会えるか、頭の中がひっちゃかめっちゃかのまま、9月が終わろうとしていた。

30日も家を出るそのギリギリまで、別件をしていた。17時にギャラリーが閉まる、ということだけ確認し、慌てて身支度。順調にいけば1時間半で着く距離を、2時間かかってたどり着いた。乗り換えが大変苦手ゆえ…。

急坂を上がると、緑いっぱいの道が。

初めての土地に一人でたどり着いた達成感と安心感に満たされつつ、記念館に足を踏み入れると、とても静かでひんやりとした空気に包まれた。ぐるぐると周回するうちに、見覚えのある子と出会った。

生ふてきくんである。

そこからは、あれよあれよと、ひと色展の魅力に惹き込まれていくことになるのだが。

泣いて、笑って、また泣いた。
いろの子達を通して、いろんな想い出が駆け巡って、あこはるかさんお手製のクッションを抱きしめて、空間に浸った。

バーントアンバー「力を分けてくれる色」
うわの空さんお手製チャームと共に。

(今ここにいられることが、どうしようもなく幸せで、いろんなことがあったけど、きっとこれからも大丈夫)と思えた。


ひと色カフェの重厚な扉を開けると、優しい音色に包まれた。紅茶を勧めてくれるgeekさんと、ふと振り向いたさちさんにご挨拶した後、「時には昔の話を」をリクエスト。
じわーっと身体中に沁みていく滋味深いスープみたいに温かかった。

17時の閉展後も、居候してしまった。
noteでも初めましての、すうぷさん、moikoさんとも出会えた。
ふてきくんを被って?記念写真を撮って頂いたら、最近見たことのない満面の笑顔を浮かべていた。一瞬、自分と分からない程に。

またね。

いろんなひととひとを繋いだひと色展(店)、訪ねることが出来て本当によかった。
アサミさん、皆様ありがとう。

それでは、みなさま、また会う日まで。

とい。

追伸
こぶなしなしらくだ

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