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ものは言いよう、考えよう。

大人はズルい。
ああでもない、こうでもない、というのが上手。
立て板に水のごとく論理的あるいは情熱的に話す人ほど、
「おぬし、出来るっ…。」となる。
(少なくとも私はそうなる。会議でうまく質問に答えられなかった日などはひとしきり反省するタイプ。)

しかし、何事も練習すれば出来るはず!
切り返すチャンスは身近にもあるのだ。
たとえば、
幼稚園児の姪と実家で座ってテレビを見ていたら、
「ねぇねぇ。どうして腕にボツボツが出来てるの?」
「これは鳥肌っていうの。エアコンの風が当たって寒いからだよ。」
「ふぅーん。じゃぁどうしてトリハダできるの?」
「・・・。(え、ちょっと待って。鳥肌ってなんで出来るの?鳥肌の鳥ってなに?その前にどういう原理なの?ぞわっとしたときも鳥肌たつって言うよね。)」
みたいな大人の発想が駆け巡る。もうよく覚えていないけれど

鳥肌(とりはだ。goose bumps.)
寒さや恐怖、あるいは驚きなどの情緒性ストレスに反応して立毛筋(りつもうきん)が収縮し皮膚の毛孔部が隆起する現象。『Wikipedia』より
※ 立毛筋は毛の根本にあり、毛を起こす為の筋肉。猫が威嚇して毛を逆立てるのも同じ原理らしい。

逡巡した末に出てきた言葉は、
「・・・。チコちゃんに聞こうね~。」
終わった。違う。そういうことじゃないんだよね。
案の定、姪はぽかーんとしていた

もっとユーモラスに答えれたらいいのに。
なにごとも言い方、考え方、捉え方次第。
(あーあ、またうまくいかなかった)と考えるよりも、
(次答えるなら、、。
腕のボツボツからヒヨコみたいな羽が生えてくるように訓練してるんだよ!とかどうかな)なんて考える方が心が豊かになる気がする。

本当にズルい大人は好きじゃないけど、
時に自分の心をなだめるズルさはあってもいい。

私は、『気分が落ち込んで仕方ない時は飲んでください』薬を目の前にすると、
不思議の国のアリスに出てくる.『EAT ME わたしをお食べ』みたいな無言の圧を感じる。
そして、その薬が、処方された時のまま白い紙袋の中にあると、その圧は倍増する気がしている。

気分落ちてきたんでしょ?
『TAKE ME わたしをお飲み』、みたいな。

(あなたは病人)と囁かれている気がする。

ふと、この場合、考え方を変えてみたら?と思った。
(この薬は私の気分を整える御守り。
なんかあったら神頼み、合格祈願に絵馬みたいな。)

「お守り」、「折り紙」で検索すると、YouTubeの折り方動画が沢山ヒットした。
早速、姪のおもちゃボックスからポップな折り紙を拝借し折っていく。

こっそり薬を忍ばせて、
私だけの御守りの出来上がり。

ものは言いよう、考えよう。

小さなとこから一歩ずつ、
ズルく賢く、
時には転んで自分のスタイルを作れたらいいなぁ。