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夏 18時そのままの私

高校の部活練習試合終わり、グラウンド整備をする選手達と片付けをするマネージャーの私達。

高校野球最後の夏の大会敗戦後、高校のグラウンドに戻り、この後家に帰ればもう本当の引退を実感するのが嫌でみんな中々お家に帰れなかった日。


今日18時頃スーパーの屋上の駐車場で暑さのピーク時間を過ぎ、少し涼しいようなまだ生暖かいような風と夕焼けを見て私が思い出したことだ。
確かあの日もこんな空で、こんな風だった。
季節や香りは、必ずいつかの記憶と結びつく時がある。今日は感傷に浸りたいようなそんな気分だ。
....今の私は一体何なんだろうか。

最近は自分の人生が仕事に蝕まれていることがたまらなく辛くなってきた。
やりたい事を仕事にする為に、休みが少なくてもお給料が対価に合っていなくても、そういうものだと思って今の仕事に転職した。でも実際私は今この環境に耐え続けることにもう限界が近い気がしている。
ただ今があまりにも忙しく、これを乗り越えればまた気持ちも変わるのかもしれない。分からないけれど、今が辛いことは確かだ。自分の人生・生活が仕事に蝕まれ始めると、自分の食事の管理と家の管理に手が回らなくなってくる。本当は気合を入れてやろうと思えばできるのかもしれないが、残業で遅くまで仕事をして帰宅した後、自分一人の為に頑張って行動しようという活力が一切湧かないのだ。
何とか頑張って簡単な食事を作って食べても、なぜか美味しく感じない。
そういう時に限って、ふと自分を客観視して(私、なんて惨めなんだろうか)と思ってしまう。
いつもはここまで気分が落ちることは生理前くらいしかない。
ストレスで遅れてた生理が来ても、今も尚感情が回復しないのは結構無理をしているからなんだろうか。


昨日4年以上遠距離恋愛をしていて、今は婚約者の彼から電話があり、仕事終わりの彼が会社から駅に向かうまでの間電話をした。
彼もここ最近ずっと残業続きで時刻は22時頃だった。
いつも彼との電話で聞こえてくる音は、彼の声と強い風の音、すれ違う人の会話、駅のホームのアナウンス、電車の音。物持ちの良い彼が使ってるiPhone8には携帯自体にノイズキャンセリング機能が付いていない為、ダイレクトに全ての音が聞こえてくる。私が彼の声をしっかり聴きたくてイヤホンをして電話をしていると、周りの音で時々鼓膜がビックリすることがあるから私はいつもスピーカーにしていた。
そんないつもの電話が昨日は違った。周りの音は何も聞こえなくて、私が耳の遠いおばあちゃんになったかのように彼の声も聞こえなかった。
私に気を遣ってくれたのか、アプリでノイズキャンセルできるような物を入れてくれたらしい。その優しさに反して、あまりにも彼の声が聞こえないことがもどかしく、そして悲しかった。なかなか会うことができない現実に加えて、彼の声もろくに聞けないことが久しぶりに遠距離だという事をより実感させた。

今日の18時頃昔の事を思い出した時に、なぜかたまらなく彼に会いたかった。
いつも会いたいと思っているが、買い物中危うく泣きそうになるくらい、いつにも増して彼に会いたかった。1人で昔を思い出して感傷に浸りたかった訳ではない。
昔の記憶を思い出させるような、なんとも言えない心地の良い夕方に、彼と散歩をしてたわいもない会話をしていたかっただけなんだ。
辛い仕事も、歯車が壊れかけ始めた生活も、彼と居たら取るに足らないことになる気がしているんだ。


今日のこの気持ちをここに残すべきではないのかもしれないが、この感情もいつか懐かしいと思える日が来ることを願ってありのままここに残してみようと思う。
私のnoteのモットーは”好きなように、自由に”だからだ。
今の私は彼がいつも言っている「人生は良いほうに、良いほうに進んでいる」の良いの途中だ。
これを書き終えようとしている今、ようやく気持ちがスッキリしてきたから今週一日しかない休みの今日、サボっていた洗濯物と食器洗いと掃除と料理をしようと思う。note様様だな。


2024.07.31の出来事


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