NotebookLMを使って仕様書などのドキュメントから欲しい情報を嘘なしで答えてもらう
AIVtuberシロハナちゃんの開発プロデュースをしているyukiです。
この記事ではGoogleが出しているNotebookLMというAIサービスを活用して、仕様書等のドキュメントをもっと簡単に情報取得する方法を共有していきます。
みなさんは「この仕様書、文章量多くて読む気が失せる」「しかし、AIだとハルシネーションの可能性ある…」という課題や体験がありませんか?
このNotebookLMを使えば、仕様書等のドキュメント内の情報について聞きたいことをチャット形式で気軽に聞けるのはもちろん、回答のソースはアップロードした内容をもとに返してくれるのでハルシネーションがないと言っても過言ではないです。(ソース箇所も教えてくれるので確認も簡単)。
今回は私が開発しているAIVtuberシステムの仕様をソースにして回答してもらうまでの一連の流れをご紹介します。
動画でもシロハナちゃんが使い方の説明からデモの実演まで行っているので参考にしてみてください。
※この記事は2024/7/10時点のものなので今後変更があるかもしれないですのでご了承ください
NotebookLMについて
GoogleのGeminiを搭載した実験的な製品。
ドライブ、PDF、テキスト、Webページなどから、ソースをアップロードして質問に答えたり、リクエストを完了したりできます。
質問に対して最も関連性の高いソースからのテキストの特定のブロックへのインライン引用を提供します。
概要としては上記の通りとなります。
つまり最大の特徴は「アップロードしたソースをもとに回答を生成してくれる」という点です。
こうすることで、AI特有の嘘言ったりするハルシネーションが発生しにくくなるわけです(ソースをもとに回答をするから。逆にソースに情報がなければ答えない。適当なことを言わない)。
ソースをアップロードする
ここからは実際の手順になります。
ホーム画面に遷移したら「新しいノートブック」をクリックします。
ノートブックが開いたら回答の情報源となるソースをアップロードしていきます。
今回はAIVtuberシロハナちゃんの仕様をソースとしたいので、以下のnote記事をソースにしたいと思います。
こちらの記事の内容に、AIVtuberシステムの仕様が記載されているので、その内容をもとに回答してもらいましょう。
ソースにできる形式はドライブ、PDF、テキスト、Webページなど色々あります。(今回はウェブページのURLを選択)
ノートブックガイドを確認する
ソースをアップロードできたらノートブックガイドというものが自動的に表示されます。
このノートブックガイドは右下の「ノートブックガイド」という箇所をクリックすることで閉じたり開いたりできます。
ここでは以下の3つの項目があります。
生成:各形式ごとのメモを生成してくれる。例)よくある質問だったらFAQでまとめてくれる
概要:ソースをもとに概要をまとめてくれる
質問の候補:サジェストでソースをもとに質問の候補を提案してくれる
プロンプトを考えてチャットを送っても良いのですが、このように自動的に聞く内容やフォーマットが提案されるので地味に便利。
特にサジェストはソースの内容があまり把握できてない段階だと質問のきっかけになっていいですね(分からないことが分からない状態の時など)。
ちなみに生成(よくある質問など)をクリックすると、メモのような感じで選択した形式でソースの内容がまとめられます。
しっかりとソースとしてアップロードした、note記事のシロハナAIVtuberシステムについてFAQ形式でまとめられています。
質問をして回答を確認する
では実際に質問をしてみて回答を確認していこうと思います。
質問の候補から質問
まずは質問の候補として出ているのを投げてみます。
「AIVtuberシロハナちゃんの現在の機能は何ですか?」という質問が提案されているので試しに送ってみます。
ソースの内容をもとに質問を考えてくれるの良いですよね。
内容を見る限りすべて正しいように見えます。
実際にソースのどこを参照しているのか、文章内にある数字をクリックすると確認できます。
YouTubeコメントからの回答生成と発話の部分を確認してみると左側に確かに該当箇所が示されています。
これで回答の根拠が明確になったのでハルシネーションでないことが分かりました。
これこそがNotebookLMの強みです。
あと、追加のサジェストが出ているのもいいですね。
ソースにないことを聞いてみる
ではソースにないことを聞いてみたらどうなるのでしょうか?
普通のAIだと結構適当なこと言うことがありますよね。これこそがハルシネーションですが結構厄介…
ソースとなっている記事ではシロハナちゃんの名前の由来については記載していないので、その点について質問してみたいと思います。
完璧な回答をいただきました。
分からないことは適当なこと言わずにソースに情報ないよって回答してくれます。
複数ソースを追加したり共有することも可能
ソースをもとに回答してくれるっていう強みは伝えられたかなと思いますので他にできることを簡単に紹介しておきます。
まず、ソースは1つのノートブックにつき最大50個のソースをアップロードでき、各ソースには最大50,000語まで含めることができます。
また、右上の共有ボタンからノートブックの共有も可能です。
複数人のプロジェクトの際は仕様の認識を合わせる必要性があると思うのでこの機能はかなり有用ですね。
上記のようなNotebookLMの機能について知りたい場合は、NotebookLMの仕様についてソースがセットされているノートブック(Introduction to NotebookLM)があるのでそこで聞いてみるのが良いと思います(下記リンクからログインしていれば多分飛べます)。
ついでにIntroduction to NotebookLMで、活用アイデアを聞いてみました。
会議の議事録やインタビューの書き起こし
研究
ヘルプセンターやオンボーディングガイドの作成
読書メモの作成と管理
アイデアの整理とブレインストーミング
など多岐に使用できそうですね。
さいごに
NotebookLMを使うことで、ソースをもとに正確な情報を返してくれるというのはかなり強いと思います。
今回は仕様書をもとにまとめましたが、様々な使い方ができそうですね。
個人的に今後やりたいなと思っているのは、AIVtuber配信のログ(コメントとAIVtuberの回答など)をソースにして情報の抽出や分類などできたらいいなと考えています。
他にも自分が作成した仕様だけでなく、受託でご依頼いただいたお客様に、システムのマニュアルとして共有するのもアリですよね。
また色々使ってみて良いなと思った使い方などはnoteやX、YouTube等で発信していこうと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
最後に私がプロデュースしているAIVtuberシロハナちゃんの宣伝をさせてください。
理想のAIヒロインを目指して、AIを使ったリアルタイム配信や、AIヒロイン研究所というコンセプトのもと、「テクノロジー×キャラクター」に関する動画等を発信しています。
興味がありましたらぜひ!
以上!それではまた👋
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