【ブルーオーシャン:仮眠市場】これから伸びるのは昼寝(仮眠)業界 Vol.3
皆さん、こんにちは。
本記事では、ブルーオーシャンの1つ「仮眠市場」に関して説明していきます。☞前の記事:【ブルーオーシャン:仮眠市場】日本は世界的に見て、睡眠後進国である Vol.2の続きです。
1. 睡眠の悩みはシンプルです!
睡眠の悩みをGoogle先生に聞いてみると、「睡眠障害としては不眠症、過眠症があり・・・」と色々ヒットしますが、物事をシンプルに考えてみると、「快適に寝たい」。悩みはただそれだけだと思います。そして快適に寝たい時間帯でぱっと思いつくのは「夜」です。でも実は夜以外にもあるはずです。そう、それは「昼」です。仮眠市場、つまり昼寝市場です。これこそがブルーオーシャン。夜の眠りが快適になっても、人間は欲張りなので、昼の眠りも快適にしようとするのではないでしょうか。
2. 昼寝市場の現状
昼寝市場では、重要なキーワードがあります。それは「パワーナップ(積極的仮眠)」です。パワーナップとは、「nap:うたたね」と「power-up:パワーアップ」を掛け合わせて作られた造語です。
NASAの研究結果では、「パワーナップは効果的である」ということが明らかになっています。パワーナップの効果は①疲れが取れる、②判断力、注意力が上がる、③作業効率の向上、④自由な発想が生まれやすくなるです。これらの効果が期待できることから、Google、Apple、Microsoftなどの大企業で、オフィスに仮眠スペースを設けたり、睡眠装置を置くなどして積極的に推奨しています。
パワーナップの効果を最大限に引き出す方法としては5つあります。 (1) 仮眠時間は20分程度 ノンレム睡眠(深い眠り)になると覚醒できなくなるので、多くとも30分未満にしましょう。 (2) 光をシャットアウト 周囲が明るいと、眠りのホルモンであるメラトニンの分泌が減り、睡眠の質が下がるため、光をシャットアウトしましょう。 (3) 心地よい雑音環境をつくる 雑音とは話し声ではなく、雨や波、風などの自然音です。Youtubeでよく利用されている焚き木を燃やす音は睡眠の質を向上させる有効な方法です。 (4) 仮眠前にカフェインを摂取 コーヒーなどのカフェイン飲料は飲んでから覚醒効果が現れるまで約20分~30分かかるため、パワーナップ効果を引き出す有効な手段と言えます。 (5) あえて座った姿勢で眠る 横になると深い眠りになりやすくなるので、あえて座った姿勢で寝るようにしましょう。
一方で日本ではまだまだ「パワーナップ」が浸透していないかと思います。なぜなら「昼寝=サボり、頑張っていない」というイメージが持っている人が少なからずいるからではないでしょうか。しかし、パワーナップという考え方の浸透によって、昼寝のイメージは改善されていくと考えられます。
具体的に昼寝市場に参画している企業について1例を挙げます。
・ネスカフェ 睡眠カフェ:ネスレ日本株式会社 より質の高い日中の昼寝が体験できるカフェを運営。コーヒーの飲み分けを通じて、新しい睡眠スタイルを提案する体験型のカフェを2019年3月より東京・大井町で開始。
3. 昼寝市場の未来
「カプセルホテル」「スーパー銭湯」「漫画喫茶」など、既に仮眠できる場所は数多くありますが、30分の昼寝の為だけには行くことはないのではないでしょうか。一方でネスカフェは「昼寝に特化したサービス」という点で差別化された事業と言えるかと思います。
ここで、次世代の昼寝市場のサービスを考えてみます。
① 「昼寝Times」 「カプセルホテル」「スーパー銭湯」「漫画喫茶」が昼寝市場に参画し、かつ日本人が当たり前に昼寝するようになったら、昼寝する場所やその快適性を知りたくなると思います。そんな時、「食べログ」に似たサービスとして、昼寝する場所やその快適性を知るWebサイトやアプリを利用するようになるのではないでしょうか。Webサイトやアプリ名は「昼寝Times」でどうでしょう。
② 「立寝カフェ」 「寝る=ベッドの上で横になる、椅子に座る」という先入観を壊し、「立寝」で快適に寝られる環境を提供。立型のベッドの設置などで快適に立って寄りかかれる空間を「立寝カフェ」として提供すれば、新しい文化の第一人者になれるかもしれません。
4. 追伸
最後に心動かされる名言を紹介します。偉大な先人たちの言葉から学び、行動を起こす心理的な活力にしています。
考えてばかりいないでとにかくやるべきことをやれ。 人生とは頭で考えたり難癖をつけたりして変わるようなものではない。 【ラルフ・ワルド・エマーソン(哲学者)】
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