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「名前コンプレックス」 トランスジェンダーFTM鈴木優希の改名まで-改名は1番の治療-

鈴木優希 

今の名前。

生まれたときは、鈴木英理子だった。

名前は親から貰う最初のプレゼントだというけど、まず「子」がついてることが嫌だった。

「子」のおかげで、どこからどう見ても「女」の名前。

「優」とか「葵」とかどちらでもイケる名前が羨ましかった。どうして男でも女でもイケる名前にしてくれなかったのかと親を責めたこともあったけど、冷静になるとわかる。

誰が子供に将来LGBT、オナベになると思って名前をつけるもんかと。。(笑)

現に僕が経営しているオナベバーVenusのスタッフもバリバリ可愛い女の子の名前ばっかりだ。

名前って大事で僕がまだ改名前に性同一性障害のガイドラインに沿った治療を受けるために通っていたGID(性同一性障害)専門外来がある大阪医科大学付属病院では通称名での診察券がもらえた。

それが凄く嬉しくて今でも大切に持っているほどだ。さすがGID専門外来だと思った。


改名するときに考えた事

まずはどんな名前にしようか。

僕の憧れていた名前は「新之助」「虎太郎」「慎太郎」など古風な男らしい名前。

後は、LGBT改名あるあるである、元の名前。僕の場合「英理子」の一文字を取ってとも考えたが、「えりお」「ひでお」「おさむ」???

ピンとこず断念(笑)

親につけなおしてもらうというのにも憧れたけど、これも難しい状況だったので、泣く泣く断念。。

今の本名「優希」は

元々、今経営しているオナベバーVenus独立前に働いていた「2nd」セカンドというBAR開業の時に決めた源氏名だった。源氏名も僕的には、前にも書いた古風な名前にしたかったが、キャバ嬢・ホステスからの転身だったので、お客様があまり混乱しないように、まだ女っぽい見た目・童顔な顔に合った名前にした方がいいと当時のオーナーにアドバイス頂き、女でも男でも通用する「ゆうき」に決めた。そして、姓名判断、画数をみて漢字を選び「優希」とした。

鈴木優希は、姓名判断的に完璧なので、見て頂く度に、占い師の方にはかなり驚かれるが心の中では「後から自分で決めたんだからそりゃそうだ。」と思っている(笑)

改名したのは、確か25歳の時だったと記憶している。性別変更前だったけど、名前を変えただけで僕のストレスはかなり減った。

この感覚は、胸を取ったときと同じ。

戸籍上の性別さえ考えなければ、胸オペと改名だけでかなり「生きやすく」なると思う。

僕の経営するオナベバーVenusのスタッフにも、集まってきてくれるFTM、性同一性障害の子、トランスジェンダーの子にも身体にダメージを与える医療的治療を勧めることはないが、改名は求めていれば後押しする。

改名とは、健康的観点から見ても「副作用」「リスク」のない治療だと僕は思っている。


身体を変えたことによるダメージは後悔しても二度と元には戻らない。

なるべく「リスク」は少なく。少しずつ、出来るところから性別違和のストレスを減らしていこう。


鈴木優希のセミナー活動、LGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトも是非見て頂けたら幸いです。

鈴木優希オフィシャルサイトはこちらから




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