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【保育の場から】保育士もなかなか楽しいですよ

保育士の国家試験の勉強を始めたころのこと。
知り合いが何人かいる場で、保育士になろうと考えていることを話すと口々に
「大変そう」「私には無理」「考えられない」など、いろいろ言われました。

人がなりたいって言ってる職業についてそんなふうに言うなんて失礼じゃないのか…とモヤモヤしつつ、やはり世間的に保育士ってそういうイメージだよな、と思う。

小児科病棟にいたときは、面会にいらしたお子さんのおばあさまに保育士だと名乗ると
「保育士さんなの?大変ねぇ、他人のおむつとか替えるんでしょぉ。考えられないわぁ」
と言われた。

保護者の方や子どものいる友だちからは、「いつも保育士さんに申し訳ない」とか「頭が上がらない」とか言われたり。

保育士ってやっぱり、昔から言われているあれ…きついきたない(きけん、はないか)のイメージですよね。

でも、ちゃんと楽しいと感じる瞬間、たくさんありますよ。

単純に、赤ちゃんはとてもとても可愛い。
小さな手でぎゅっとつかまれたりとか、あやしたときにニッコリ笑ってくれたら最高の癒しです。

ちょっと話すようになったお子さんとの会話、徐々に言葉がはっきりしてくる変化を見るのも楽しいし、可愛い言い間違いも楽しい。
8割がた何言ってるかわからないのに対して、想像で返事して不本意な顔されるのも楽しい。
一緒に歌を歌ったり踊ったり、喜んだり。

あるときは、うっかり「ママ」って呼ばれたりなんかして。
登園した子が私の姿を見て「あ!ママ!」て言って、お母さんが「ママじゃないよ…」って最高に苦笑いしていたこともありました。
子どもの愛情が強すぎて、膝によじ登ってきてチュウされたことも。(コロナ前です、念のため)

公園で、しゃがんで子どもと同じ目線で木を見上げて「おっきいねー!」と話したり。
飛行機が飛んでくると見上げて喜んだり。
空の雲が動くさまに「あーっあーっ」と目をキラキラさせる子と笑い合ったり。

素敵だと思える瞬間をたくさんもらっていますよ。
なんなら、日中のおいしいところを味わわせてもらってありがとうございます!!とすら思うときある。

まぁもちろん…身体が疲れることも、イラッとすることもあります。
でもそんなの、他の仕事だって、あるでしょ。

だから、そんなにかわいそうみたいな目で見なくて大丈夫です。
楽しんでますから。

保育士がしんどいのは、往々にして勤務先のさまざまな条件によるところが大きい。
働き方と働く場所は、考えたほうがいい。それはあります。

そこが整えば、楽しい仕事だと思うんですがね。


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