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【保育の場から】眠れなくて暇すぎるときは

普段は一時保育室で0~2歳さんに対応しているけれど、業務の都合でたまに幼児さんと会うことがあります。

先日、作業をしながらお昼寝の見守りをしていたときのこと。
5歳さんが、眠れなくてモゾモゾしている。
私が見守りに入った時点で、お昼寝開始から1時間以上が経過。
眠れていない、ということを引き継ぎで聞いてました。
5歳くらいになると体力がついてくるので、子どもによっては眠れないことも増えてきます。

寝返りをたくさんしたり小声でなにかつぶやいたり…
身体を休める時間だからできる限りは眠れなくても横になっていてね、と子どもには伝えているので、ちゃんとそれを守っていてエライなぁ、とぼんやりと見ていると。

「ねぇ先生、あとどのくらい寝るの?」
と、困ったような顔で小さく聞いてくる。
「まだけっこうあるね…時計の長い針がちょうどあとぐるっと一周するくらいかな、眠れるといいけどね」。

ちょっぴり絶望したような顔で「えぇ~っ」と小声で言いながら横になる5歳さん。
そのうち、作業する私の視界の端になにか動くものが…?と見ると。
5歳さんが横になりながら、海からあげられた活きエビのようにビチビチ動いていました。

なんだその動きは……
笑いを堪えてしばらく見ていると、熱視線に気付いて私のほうを見る。
「すごい動くじゃないの」と言うと、ニヤリ。

結局残りの1時間に、たびたびビチビチしていました。

お昼寝の時間が終わり、よくがんばったね、起きよう、と声をかけるとにっこり。
「なんなの、あの動き?エビみたいだったじゃない」
と言うと、再び横になってビチビチと再現してくれました。

エビって自覚があったのか。

たまに会うと、幼児さんの楽しさに気付かされます。
おもしろいな、君。


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