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いろいろな人がいるんだなぁという揺るがない現実に慰められる

NHKの『ドキュメント72時間』という番組が大好きです。
もう何年も見てます。

あるひとつのスポットに72時間密着して、そこを訪れる市井の人たちに話を聞いていくという番組。
当たり前だけど、いろんな人がいるんです。

同じ場所に来るにしても、来る理由も年齢も性別も職業もなにもかもまったく違う人たち。
自分とはまるで違う属性の人なんだけど、話を聞くと自分と同じ悩みがあったり葛藤を抱えていたりする。
人生の先輩が、困難を乗り越えてきた経験を話してくれたりする。
自分よりずいぶん若くて軽薄そう(失礼)に見えた人が、とてもしっかりした考え方を聞かせてくれて、人間は見た目じゃないんだよなと反省させられたりする。

知らなかった趣味の世界を持つ人たちや、知らなかった職業の世界、またはイメージの薄かった職業や属性の人たちについて知ることになる。

うっすらと頭ではわかっていたのだけど、やっぱり世界は広いのだ。
私が普段認識している世界は非常に狭くて、その外には広がる世界があり、知らないみんなの日常があり、そんなところにも共感できる考えや悩みや喜びがある。

そうしたなにげないことに、ちょっと勇気をもらえたり慰められたり元気をもらったりするのです。
この感覚はなんと言葉で表したらよいのでしょうか。
あぁ、みんな懸命に生きているなぁ……
とでもいうのでしょうか。

それと、仕事仲間とか周囲の人たちのこともきっと全然知らないんだろうなって思う。
現在まったく興味がなかったりあまり好きじゃないと思っている人でも、詳しく話を聞いてみたら案外尊敬すべき部分を持ってたりしてね。
そう思うとね、よく知らずに周囲の人を軽んじるような態度を取ってはいかんなぁと思うのです。

案外、みんな頑張ってちゃんと生きている。
よくやってるよねって、互いに健闘を称えあいたい。

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