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学ぶべき大先輩から学びたい

テレビを見ていましたら、YouTubeの「Earthおばあちゃんねる」に出演されている87歳の美智子さんとお孫さんのあーすさんを取り上げていました。

噂は聞いていましたが、あまりYouTubeを見る習慣がなくまだ見たことはないのですが。
美智子さんがとても素敵な方でしたので、時間がある際に見てみようと思ったのです。

非常に印象に残ったのは、あーすさんが美智子さんのことを「どんな状況でも幸せでいようとしている」のを魅力的なことだと語っていたこと。(言葉は違うかもしれないけどこうしたニュアンスでした)

世間では「こういうのが幸せ」とされた価値観があり、みんながそうでないといけない、そうじゃないから自分は不幸だと愚痴ったり他者を呪ったりしているけど、どんな状況でも幸せは見いだせるんだ。
そういうことを、身近にいる自分のおばあさんの生きる姿から、17歳の青年がメッセージとしてしっかりと受け取っている。

やっぱり、大先輩の生きる姿や働く姿がそれだけで語るものっていうのはたくさんあるのだなと感じました。

老いるということに対して、私はそこまで恐れを抱いていないほうかなって感じているんですが。
それは自分がまだ40代前半だからなのかもしれない。
もっと歳を重ねたら、じりじりと恐れが迫ってくるのかもしれない。

それが、大先輩方が暮らしを楽しんでいる姿を見られることは非常に勇気をもらえるし、老いるのも怖いばっかりじゃないって思えるのはいいなと思う。

美智子さんが、全部を撮ってほしいと仰っていたのも非常に印象的でした。
老いることが嫌だという風潮があるけれど、当たり前にみんな経験することなんだから隠す必要はないんじゃないか、と。
死に向かっていく姿も撮ってほしいと仰っていました。

それを受けてあーすさんが、そういう意思を聞いたので、これからなにがあってもずっと撮影して残していきたいと話していました。
身近なおばあさんが自らの死についての話をしたら、ちょっと聞きたくないとかはぐらかしたい気持ちになってもおかしくないと思うのに、真っ向から要望を聞き入れるという姿勢を示したのもとても素敵だと感じました。

なぜか昔から私は、自分が長生きするということにあまり興味がないんです。
やたら長く生きたってしんどいだけじゃないかと。
人生が100年も続くなんて、うへぇー!大変!て、正直思っています。
結婚してからは、夫よりあまり早く死なないように頑張ろうかなと思ってはおりますが。(本当は夫がどう考えているかは知らないが)

でも美智子さんが「ひとりになってから、寂しいと思うのではなくひとりを楽しもうと決めた」と話されて楽しく暮らす様子を見たときに、ほんの少し「それもちょっと楽しそうだな」って感じました。
老いた後も特別なことじゃなくても楽しんで生きることはできる、と知るのは清々しいことですね。

ちなみに、私自身は長生きに興味がないけれど、家族や友だちには望む分だけ長く生きてほしいと思っております。
それに自分も、いざとなったらきっと怖いし、もっと生きたいって思うんじゃないかなっていう気もしている。
勝手なもんだわね。
まぁ、それが健全なのかもしれない。

老いることや死について、タブー視せずにいろんなことを幅広く語り合えたらいいのに。
それが普通になったら、社会がもっと豊かで生きやすいものになるような気がするんだけどな。



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