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新規事業の開発が詰まってしまった時にやった失敗回避のアクション3選

普段割と自由に仕事をさせてもらっています。
なので、世の中の新規事業部門や社内制度からプロジェクト化して担当になった方と比べると、時間的な余裕はもしかしたら多いのかもしれない。

いや、やっぱり私の方が余裕がないのかも。本当はどうなんだろう。

新規事業担当のみなさんでぶち当たりがちな問題と思われるのが下記。

●時間がない
●理解が得られない
●協力してもらえない
●リソース・予算がない

これらの問題で、最初は意気揚々、心ワクワクはじめていたはずなのに、徐々にメンタルをすり減らしていくんだと思うんですよね。

まあ具体的にはそれぞれのケースを参考にするために、今やってるよって方とはつながってみたいんですよね。

というのはありつつ、
とりあえず今回はnoteで自分の状況を伝えてみようかと思います。


まず私は幸いなことに、起業家を支援する事業(インキュベーション施設や投資、セミナー、アクセラレーションプログラムなど)をやっている会社の人間ということ。

なので、事業のおこし方、進め方などは割と理解しているという点はありつつ、いやいやそんなの関係ねーよ!っていうのが現実です。

自分事と他人の起業は別問題!

わかっていても、簡単には乗り越えられないものなんだと実感中です。
しがらみやメンタル維持、予算など、ノウハウだけでは事業を起こすの無理なんですよね。。。わかってたようで、わかってなかった。

ノリで提案して、サクッといけるでしょー!とか思っていた半年前の自分。(ああ、もう半年たったのか。計画と違いすぎる。。。)

やってみたら、全然前に進まないんです!
世の中でまことしやかにささやかれていた現象を目の当たりに。

よく言われているこれが新規事業はほぼ失敗するというモードに足を突っ込みかけた体験をこれから書いていきます。
そして、新規事業失敗モードから抜け出すためのアクションをお伝えします。

ちなみに、私が取り組んでいるのはECモール事業です。
プロダクトを世に送り出したばかりのスタートアップにとって、気軽に出店できるECモールを提供しようというものです。

(もう少し具体的に書いた記事もあるので、興味を持っていただけた方はこちらも読んでいただけたらうれしいです。)


話を戻して、
新規事業失敗モードから抜け出すためのアクションとして私が取った行動は3つ。

悩み始めたらまず話す
●フラットな状態で聞く
●その場で決める

もちろん他にもたくさんやり方はあると思いますが、自分としてはこの3つ、おもに精神的な問題によって立ち上げに失敗することが一番多いのかなとイメージしてます。

ひとつずつ体験に基づいてお伝えします。

●悩み始めたらまず話す

おそらく新規事業を担当する多くの方にとって、どうやって時間を捻出するかは大きな課題だと思います。

そんな中で、新規事業に割く時間を取れないでいると、段々「何したらいいんだっけ?」という他人事モードに突入してしまうんじゃないでしょうか。
これが危険。

この状態で時間を取れても、情報の整理から再開して、それに満足して進捗がないという無駄な時間を過ごすことになります。

私の場合は、本務のアクセラレーター事業で人の起業に時間を割くことが続き、受託案件の提案に時間を割き、というのが数ヶ月続きました。

久しぶりに取り組めるなと思ったら、疎遠になっていたせいで自分が書いた計画の肝がなんだったのかよくわからない。。。を繰り返していました。

そして起こるのが魔のループ。

進捗ない

報告事項ない

定例ミーティングを開かない

定例がないから後回し

以下ループ

これはたぶん最終的に、フェードアウトしていくパターンですよね。

事業化の過程で手詰まりになっているのではなく、進捗させる仕組みが崩れているから、そもそも何を進めたらいいのかと迷走状態に陥っていきました。

この状態を抜け出すためにやったことは、イベント参加でした。

普段やらない、一見それほど役立たなそうな場所に行くことが行動のきっかけになりました。

イベント参加というのはEC業界のカンファレンスだったのですが、そこでやっていた無料相談で、自分の取り組みを人に話すことで思わぬヒントを得られたわけです。

いただいたヒントは、非常に小規模なテストマーケティングの実施。
他人の事業なら普通に思いつくやつです。
上司やサポートメンバーと話していてもなぜかその辺の話にはならず。。。

話す前は、数十社に本番仕様のECモールに出店してもらって実験する計画

2〜3社で小さく同じ事をやる

ただこれだけの違いです。
それでも、一気にエンジンがかかりました。

理由は、

そこそこの数が参画している状態▶それなりの段取りが必要
2〜3社▶ルール作りなど最小限でいける気がする

これだけです。気分の違い。簡単そうというだけ。
この小さな違いがモチベーションに影響して、事業の進捗に影響してくるようです。


やばいな、と感じたら、なんでもいいから動く。
そうすると、次のアクションについてのヒントが降りやすくなります。
同じ新規事業に時間を充てるなら、机に向かうよりも外に出ることが突破するきっかけになります。


●フラットな状態で聞く

確証バイアスというのがありますよね。
どうやっても都合良く考えてしまうもので、
自分もその罠にハマっていました。

ECモールのターゲットユーザー向けにどんなバリューを提示するかで、
決めきれずに候補をある程度絞った状態でストップしていました。

これが決まらないと、サイトの構成もできない。
そんな中、久しぶりの定例ミーティングにてエンジンがかかりました。

基本的には、私以外はほぼ相談相手としてサポートしてくれているメンバーでのミーティング。

報告中心にサクッと終わらせようという空気の中、
提示するバリューについて、いろいろ現状の案を出していくものの、すべてピンと来てもらえない状態。

伝わっていないけど、この中に答えはあるはずと思ってすべて出し尽くした後、自分では到底出てこないキーワードが飛び出しました。

そのキーワードを良いと思えたのは、すべて出し尽くしたあとだったからだと思います。

自分の考えを全部出し尽くした

球がなくなり、自分の意見を通そうという状態を通り越していた

フラットに意見を聞くことができた

同席した上司から何気なく出たアイデアだったと思います。
(そんな雰囲気だった。)

それを良いと思えたのは、自分が何も考えない状態で聞くことができたからだと思います。

起案したプロジェクト責任者にとって、思いの強さが邪魔になるシーンは多々あります。
人の意見を聞く場面ではよく起こりがちですよね。

とにかく話してみること、そして話を出し尽くして、フラットな状態で人の話を聞くことがとても大切なのだと思います。


●その場で決める

3点目は結論から。
決断を先延ばしすることについて、ほとんどの場合はメリットがないように思います。

悩むことほど今決めておいた方が良いと思います。

持ち帰ってもどうせ決まらないことが多いから。
そして、一度決めたことでもたいていの場合は覆すことができるからです。

自分が提案したプロジェクトですもんね。
いくらでも変更OK。
進まなくて頓挫するぐらいなら、何度もやり直せばいいということだと思います。

決める

やってみる

違う気がする

元に戻る

別の選択肢を進める

これを繰り返して前に進んでいく

ピボットというやつですね。
ピボットは決断とセットだと思います。

そして、新規事業はピボットの繰り返しで形になっていきます。

いかがでしょうか。
新規事業を失敗しないための3つのアクション。

自分の場合はこれが効いているなあ、ということで整理してみたものなので、これぐらいじゃあどうにもならないってケースは多々あると思います。

あくまでも、精神面の維持としてこんなやり方があるということにしておいていただければ。


終わりに

そんなことでこのあたりで終わりますが、
偉そうにこんなこと書いておいて、私の今の状況は絶賛立ち上げ作業中でございます。。。

ただ、大きくハマっていた穴から抜け出すことができたので、エンジンかかりまくってます!
ここからはテストマーケティングに向けて軽やかに進めていきます。
(というつもりです)


お読みいただきありがとうございました。


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